断乳せずに月経再開させるヒント①|原因と仕組み

「そろそろ次の子どもが欲しいなと思っているのに、月経再開しない」と悩むお母さんも少なくないかもしれません。

月齢が進んでも昼夜問わず頻回授乳で、「いつまでたっても卒乳も月経再開もしそうにない!」と焦ってしまうと、授乳が母子共に楽しめなくなってしまいますよね。

 

月経再開のために断乳を勧められることが一般的のようですが、断乳は避けたいお母さんのお役に立てればいいなと思い、WHOの様々なガイドラインと自分の母乳育児の経験をヒントに、授乳と月経再開を両立させる裏ワザを考えました。

これには、断乳もネントレ(夜間断乳)も必要ありません。

その代り、お母さんには少し覚悟が必要かもしれません。

 


<仕組み>

授乳中の女性は、排卵を「誘導するホルモン」「抑制するホルモン」の両方が分泌されています。

その結果、相対的にどちらのホルモンの影響力が強いかによって、月経再開の時期に個人差が出ると考えられます。

 

体の仕組みは、「産後どのくらい時間が経ったか」ではなく、「ホルモンの分泌や受容がどんなバランスになっているか」が影響するので、子どもが何歳であっても、「昼夜問わず」授乳を続けている場合は、月経再開しない可能性もあると考えられます。

 

「抑制するホルモン」の影響を強く受け続ける時間を少し減らしてあげれば、相対的に「誘導するホルモン」が優位になるので、月経が再開します。

授乳と月経再開の両立は、この仕組みを利用した方法です。

「抑制するホルモン」はゼロにする必要はありません。

 


<注意>

頻回授乳による「抑制するホルモン」の影響が強い場合…これから紹介する方法が有効だと考えられます。

 

授乳以外が原因で月経再開していない場合…効果があるかは分かりません。

目安:もともと夜間授乳がない、あるいは日中の授乳間隔が6時間くらい空いているのに月経再開しない場合などは、授乳が一番の原因ではない可能性があります。

脂肪細胞は「誘導するホルモン」の分泌にも重要なので、お母さんが痩せすぎている場合は、月経再開しにくいこともあるかもしれません(まずは適度な体重まで戻れるよう、食事内容を見直した方がいいかも)。

 

また、早く妊娠したい理由が特にない場合は、そのまま好きなだけ飲ませる授乳パターン(=赤ちゃん主導の授乳という)を続けて大丈夫です。

授乳は、母子の体と心の両方にメリットがたくさんあります。

母乳を飲んでいるかが大人になっても影響する?驚きの研究結果とは

母乳を飲んでいると中耳炎も軽く済む!母乳育児のメリット

 

次は、条件について→

2014/4/5更新

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