間違いの正し方|乳幼児の栄養法のカウンセリングスキル
授乳や補完食について専門家に相談したら、ダメ出しされて凹んだ…という経験をしたことがあるお母さんは少なくありません。
WHOのガイドラインには、母子の健康に責任のある専門家がアドバイスする際は、こういうことにも気をつけましょう、ということが書いてあります。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第5章 乳幼児の栄養法の継続的支援
5.3 良いコミュニケーションとサポートの技術
自信を持たせ、必要なサポートをするスキル
お母さんが考えていること、感じていることを受け入れる
「受け入れる」というのは、お母さんやお世話をする人の意見に反対するという意味ではもちろんないですが、「間違った意見にも賛成しましょう」という意味でもありません。
誰かに反対されると、お母さんは批判されたように感じ、自信を失ってコミュニケーションを取ろうとしなくなる可能性があります。
受け入れることとは、間違った意見に対しては否定するでも肯定するでもなく、「中立的な返事の仕方をする」ということです。
その後で、正しい情報を相手に伝えましょう。
つまり、お母さんがどういうやり方をしているかを聞いて、それが良くないからといって、「あなたは間違っている」と否定してはいけないということなんですね。
「そう思っていたんですね」などといったん相手の言葉を理解したことを示してから、「こういうことなんですよ」と正しい情報を伝えることが重要ということです。
そうすると、お母さんは「自分の状況を分かった上でのアドバイスなんだ」という安心感や信頼感が生まれるので、自分を防衛するために反発する必要もなく、安心して専門家の意見を聞いたり前向きに改善しようという気持ちになるかもしれません。
2017/4/7更新
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