赤ちゃんが時期を決めます|カンガルー作戦を卒業する方法
低出生体重児や早産児を保育器ではなくお母さんの手で育てられる方法として、カンガルーマザーケアがあります。
赤ちゃんが成長すると、いよいよこの”カンガルー作戦”も卒業です。
カンガルーマザーケアをやめる目安と、やめ方のガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法
6.1.4 カンガルーマザーケア
カンガルーマザーケア(KMC)は必要なだけ、長く続けるべきです。
その目安になるサイン
- 赤ちゃんが体温を維持できるようになるまで
- 呼吸に支障がなくなるまで
- 直母できるようになるまで
通常は、「準備ができたから外に出たい」ということを、赤ちゃん自身が示すようになります。
お母さんが産科施設の近くに住んでいる場合は、お母さんが直母と他の方法(搾乳をコップで飲ませるなど)を組み合わせて授乳できるようになれば、赤ちゃんを退院させてもいいでしょう。
お母さんと赤ちゃんは退院後も定期的に経過観察を受けるべきです。
退院してから1週間は、毎日赤ちゃんの体重を量りましょう。
可能なら、医療スタッフはお母さんに何か困難が生じていないか話を聞き、お母さんを助けたり励ましたりするべきです。
赤ちゃんの体重が2.5 kgを超えるまでは、経過観察を続けるべきです。
赤ちゃんが、以前よりKMCの体勢に我慢できなくなってきたら、お母さんはKMCの時間を減らし始め、そこからだいたい1週間過ぎたらKMCをやめていいです。
KMCをやめたら、数カ月間は栄養法・成長・発達を経過観察するために、月に1回、受診しましょう。
カンガルーマザーケアが必要とされる時期は、まるで妊娠期間を延長するように、赤ちゃんを1日中抱っこしていても、そんなに嫌がらないんですね。
そして、成長するにつれ、外に出たいアピールを赤ちゃんの方から始めるんですね。
2017/4/6更新
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