仕事復帰後に母乳の分泌を維持する方法

WHOは、仕事を復帰しても、母乳育児を続けることを推奨しています。

赤ちゃんに直母できない時間が長くても、母乳の分泌を維持するためのガイドラインです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害

7.16 母子分離

 

<分泌維持の方法>

お母さんがすること

  • 夜間や週末など、家にいるときはいつでも直母しましょう
  • 赤ちゃんと添い寝することで、深夜や早朝にも授乳することができます。
  • 仕事に行く前に、朝、搾乳をしましょう。
  • 分泌を維持するために、仕事先で搾乳しましょう。

    搾乳は、可能なら冷蔵保存しましょう。
    室温なら、家に持ち帰るまでの8時間までは保存可能です。
    それが不可能なら、搾乳は破棄しなければいけません。

    搾乳すると母乳が失われてしまうのではなく、乳房はより多くの母乳を作るようになるということを理解しましょう。
    仕事中に搾乳しなければ、母乳の生産は減少します。

 

「家にいるときはいつでも直母させる」ことを推奨されるなんて、断乳指導が一般的な日本のお母さんにとっては、意外かもしれません。

帰宅後におっぱいを求める赤ちゃんに、ご飯や牛乳を与えてごまかさなくてもいいんですね。

 

月齢が進んでも、赤ちゃんが狂ったように(?)おっぱいばかり欲しがることも、よくあります。

母乳には体の成長に必要な成分だけでなく、脳の発達にも良い成分も入っているので、出し惜しみせずに飲ませるのはいかがでしょうか。

第2章まとめ|誰も教えてくれなかった、おっぱいと母乳の基礎知識

母乳を飲んでいると中耳炎も軽く済む!

 

その他、職場での搾乳の三大障壁「時間がない」「場所がない」「冷蔵庫がない」 を解決するヒントや、搾乳量を増やすテクニックなどは搾乳仕事復帰を参考にどうぞ。

2017/4/2更新

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コメント

    • しおん
    • 2014年 9月 03日

    sumireさま、お久しぶりです。いかがお過ごしですか?
    しばらく薬と授乳に関する記事が続いているようでしたが、時々薬が必要になることもあったので参考にさせていただいていました。

    ところで娘も10ケ月となり、補完食も進んで…というか上の子と同じものを食べているので、塩分控えめの大人とほぼ同じものを食べています。
    2、3ケ月頃から授乳も軌道にのり、仕事に復帰してからも順調に完全母乳でここまで来られました。sumireさまとこちらのブログの力が大きいです。本当にありがとうございました。

    娘もご飯を一杯食べるせいかあまり最近お呼びがかからなくなってきて、昼間の授乳回数もかなり減ってきています。一緒に寝ているので夜中や朝方はちょくちょく飲んでいるのですが、昼間はそれこそ3、4回しか授乳していません。外遊びもたくさんするので、遊びに夢中になっていると私も娘も授乳のことを忘れてしまい…。
    最近仕事後の搾乳が減ってきています。仕事中に搾乳が出来ないので、最後の授乳から7時間ほど空いてしまうのですが、今までは100〜120mm出ていたのが、先週あたりから70mmほどしか出なくなってきました。これはやはり授乳の間隔が開いてきたからでしょうか…。

    出来れば娘が欲しがるうちは授乳してあげたいのですが、このままでなくなってしまうのではと不安になってきました。こちら以外で相談すると「母乳にこだわらないで大丈夫!」という答えしか返ってこないのは明らかなので、sumireさまも忙しいと十分承知ですが、こちらのブログが唯一信頼できるところです。

    いわゆる「卒乳」というのはどのように起こるのでしょうか。

    • お久しぶりです(^^)娘さんも、お元気そうでなによりです。
      仕事復帰後も完全母乳とは、並々ならぬ努力や苦労もあったのではないでしょうか。
      補完食も順調とはすばらしい(^^)

      搾乳量が減ってきたということですが…授乳間隔は関係あると思います。
      1日の哺乳量も減ってきているんでしょうね(それも通常の変化)。
      母乳は飲む分だけ作られるので、飲まなくなったらそれだけ減ると思いますが、飲んでいる間は「勝手に出なくなる心配」はしなくて大丈夫だと思います(妊娠など他の原因がある場合は除く)。
      もし授乳回数が減り過ぎて、母乳量が激減しても、授乳回数が増えればまた母乳量も増えるので、「ちょっと減り過ぎ?」と感じた時は、少し積極的に授乳回数を増やしてあげれば挽回できると思います。

      卒乳は、私も興味があるテーマなので、今後記事にするつもりですが、まだ情報を手に入れられていません。
      始まり方は、本当に、個人差があるようです。
      長い期間をかけて徐々に回数が減っていく子、昼間ゼロになった後も夜間だけ飲む日が続く子、ずーっと頻回授乳だったのがある時期に急に減り始める子、減ったと思ったらまた増えるを繰り返す子、減ったからもうすぐ卒乳かなと思いきやそのまま数年続く子…
      十人十色のようですね(*^-^*)

    • しおん
    • 2014年 9月 07日

    sumireさま

    お返事ありがとうございます。
    なるほど、ここでも子供主導の授乳が大切なわけですね。

    やっぱり仕事後の搾乳量はだんだん減ってきています。娘が欲しがることも少なくなってきているので問題はないと言えば問題はないのですよね。欲しいときには欲しがるだけ出ているようですし。

    期間などあまり気にせず、娘と相談しながら授乳を続けて行こうと思います。
    ありがとうございました。
    sumireさんもまだまだ暑い頃だと思いますが、お体お大事に!

    • お気遣いありがとうございます(^^)
      「最低1歳以上、欲しがるなら2歳以上まで飲ませられると理想的」ということを大前提としつつも、実際はお母さんの状況や子供の要求によって、飲み方も飲む期間もそれぞれでしょうね。

      「娘と相談しながら」というスタンス、素敵ですね!

    • あき
    • 2014年 12月 12日

    こんにちは。話には聞くけど読んだことはなかったwhoのガイドラインを初めて拝見させていただきました。ありがとうございます。
    こんなに有名なのに翻訳されていないなんて、驚きました。関係者にとって不都合な内容もあるのかな、と日本の医学会に良くあることを想像してしまいました。
    6歳になる子は仕事をしながら母乳をあげてました。会社で搾乳しなくても、家にいる間じゅうは出ましたし、張ることもありませんでした。その点はここに書かれていることとは違いますが、恵まれているのかもしれません。 義母からは早く卒乳しなさいと言われ、周りも内心、おかしいと思っていたのかもしれませんが、関係なく続けました。その頃はwhoの指針も有名ではなく(出てなかった?)それでも、長く授乳することに関して容認されてはいましたのでつづけられました。何より科学的な根拠云々よりも、本能的に辞める必要はないと思っていましたし、食料不足の多くの時代を生きてきた人類が、たった1歳で断乳(栄養がなくなる)なんてあり得ないとも思ってました。
    実際に断乳をしたとき、それを痛感しました。仕事上もこれ以上は無理だと思い、2歳で断乳をしました。
    子供は飲めないと悟ると1日は大変でしたが、割とすぐ諦めました。私自身も断乳に伴う乳腺炎などのトラブルは一切なく、すんなり断乳でき、人間の体は、親も子どもも1歳で断乳するようにはなってないのだと思いました。
    今二人目も同じように仕事をしながら母乳育児をしています。専業主婦が2歳まで授乳することに対する理解は増えましたが、働くママの授乳は少なく理解ももだまだだと思います。このサイトを拝見し、心強く思うと同時に、これからもっと、働くママも授乳してもいいんだよ、という社会になるといいなと思います。
    長文失礼いたしました。

    • コメントありがとうございます(^^)
      お子さん2人とも、母乳育児と仕事を両立されているんですね。
      おっしゃる通り、働くママの授乳は、まだまだ周囲の無理解や誤解がありますよね。

      >科学的な根拠云々よりも、本能的に辞める必要はないと思っていました
      科学的根拠なんてわざわざ出さなくても、「いろんなパターンがあって当然、母子に任せるのが当たり前」、になってほしいですね。

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