乳幼児の栄養法のカウンセリングスキル|非言語コミュニケーション
母子の健康に責任のある専門家(医師・助産師・保健師など)は、赤ちゃんの栄養法について問診をする機会がたくさんあります。
その際に必要になるスキルについてのWHOのガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第5章 乳幼児の栄養法の継続的支援
5.3 良いコミュニケーションとサポートの技術
話を良く聞いて理解するためのスキル
効果的な非言語コミュニケーションを用いましょう。
非言語コミュニケーションとは、あなたがしゃべること以外でコミュニケーションを取る方法です。
効果的な非言語コミュニケーションは、ヘルスワーカーがお母さんに敬意を払い、お母さんに関心を持っていることを示します。
例えば、
- あなたの頭はお母さんと同じ高さくらいにキープされ、お母さんを見下ろしていないこと
- アイコンタクトを取り、うなずいたり笑いかけたりすること
- あなたとお母さんの間にはテーブルや、目につく用紙などの障害物がないこと
- あなたが時間的余裕がないように見えないように、注意を払うこと
- その地域の文化的に適切なやり方で、お母さんや赤ちゃんに触れること
スムーズな人間関係の築き方と似ていますね。
忙しさを感じさせることも、物理的な障害物を間に置くことも、相手を心理的に遠ざけようとしている表れです。
相談中に時計を見たり、腰をすえずに作業しながら・動きながら話をしたりするのは、「あなたのために割く時間はない」あるいは「あなたの話は集中して聞く価値がない」というようなメッセージになってしまうかもしれません。
逆に、アイコンタクトをとることや、お母さんや赤ちゃんに適切なやり方で触れることは、心理的に相手に歩み寄っていることの表れです。
お母さんの知識や状況や考え方は人それぞれなので、お母さんに信頼されなければ、必要な情報を得ることは難しいでしょう。
つまり、お母さんから必要な情報を十分に得るためには、信頼関係が必要なのです。
2017/4/7更新
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