乳幼児の栄養法のカウンセリングスキルの原則

授乳や補完食についてヘルスケアワーカー(母子の健康に責任のある専門家)がお母さんに問診する時に、その専門家が身につけておかなければならないコミュニケーションスキルについての、WHOのガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第5章 乳幼児の栄養法の継続的支援
5.3 良いコミュニケーションとサポートの技術
ヘルスケアワーカーが、お母さんや他の介助者に対して効果的なカウンセリングができている場合は、そのコミュニケーションスキルは素晴らしいものに違いありません。
様々な論文において、良いコミュニケーションスキルのやり方や詳細についての説明は少しずつ異なりますが、原則はどれも同じです。
ここに書かれている方法は、乳幼児の栄養法に関して役立つ基礎的なスキルです。
同じ目的のために用いられる方法としては、似たようなものがたくさんあります。
様々な状況、例えば家族計画や、通常の生活についてカウンセリングする場合も同じスキルが役に立ちます。
カウンセリングのスキルは次の2つのグループに分けられます。
- 話をよく聞いて理解するためのスキル
これによってお母さんが自分の状況や、彼女なりにどのように感じているのかを話しやすくなります。
また、あなたがお母さんが何と言っているのかに注意を払いやすくなります。 - 自信をつけさせ、必要なサポートをするためのスキル
あなたがお母さんに情報を与え、その状況では何をした方が良さそうか提案しやすくなるので、お母さんは何をするべきか自分で決めることができます。
お母さんをサポートしようとすることは、命令的なアドバイスを与えるよりも、より優れた方法です。
命令的なアドバイスだとお母さんが従えないかもしれないし、あなたと再び話す気がなくなることさえあるかもしれません。
医師・助産師・保健師・看護師などお母さんや赤ちゃんに責任のある専門家は、
- お母さんが必要な情報をたくさん話してくれるように、“話を聞く”こと
- お母さんが自分に自信を持てるように、“話をする”こと
- お母さんに一方的な指導をしないこと
を満たしたコミュニケーションスキルを身につけなければいけないということですね。
これらの詳しいやり方は次から記事にしていきます。
2017/4/7更新
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