乳房膿瘍の手術後の授乳の再開方法|WHO

治療

乳房膿瘍の膿を除去する場合、授乳はいつまでしていいのでしょうか。

術後はいつから授乳再開していいのでしょうか。

快適な母乳育児を続けるためのポイントです。

 

乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization

9.3 乳房膿瘍

快適な授乳を続けるためにするべきマネジメント

手術の前後において、赤ちゃんはお母さんのそばにいさせます。

症状のない方の乳房からは授乳できます。

手術のために3時間以上授乳できない場合は、他の方法で赤ちゃんに栄養を与える必要があります。

手術の準備の一環として、症状がない乳房から搾乳することができます。搾乳は、お母さんが治療を受けている間、コップで赤ちゃんに飲ませることができます。

 

(全身麻酔をした場合)お母さんの意識が戻り次第、(局所麻酔をした場合)手術が終わり次第、症状のない方の乳房から授乳することができます。

傷の痛み的に大丈夫になり次第、症状があった方の乳房から授乳を再開できます。手術部位が乳頭付近でなければ、通常は、数時間以内に授乳可能になります。

 

痛みのコントロールと早期の授乳再開のために、鎮痛剤を処方されるべきです。

 

症状があった方の乳房に赤ちゃんが再び吸着するために熟練した介助が必要とされ、上手く吸てつできるまで何度か試行錯誤することになるかもしれません。

授乳を続け、授乳の度に症状があった方の乳房から授乳するよう励まし、確実に上手く吸着できるようにサポートします。

症状があった方の乳房から母乳が分泌している場合、乳汁のがうっ滞し続けることを防ぐために赤ちゃんが吸てつして母乳を除去することが重要なのです。

最初のうち、赤ちゃんが症状があった方の乳房に吸着したり吸てつしたりしたがらない場合は、再び哺乳するようになるまで搾乳することが必要になるかもしれません。 

 

ポイント

・手術直前まで授乳し、術後できるだけ早く授乳再開できるように、サポートする

・鎮痛剤を使う

・症状があった方の乳房から上手く哺乳できるようになるまで、熟練したサポートが必要

 

また、術後は乳房の傷がふさがるまで母乳が出てくることもありますが、授乳は続けても大丈夫だそうです→乳房膿瘍|WHO

 

授乳と両立できる麻酔薬もいくつかあるので、薬剤が体内からなくなるまで授乳を中断する必要はありません。

 

母乳育児は知識は深く、試練は小さく

母乳育児と麻酔薬についての情報はこちらからもどうぞ→麻酔薬目次|WHO

熟練したサポートが受けられない場合は、授乳パターンポジショニングの情報が役に立ちます。

搾乳にまつわる基礎知識などは→搾乳

 

 

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