上手に哺乳できる姿勢は限られている
授乳の姿勢というのは、古今東西、多種多様にありますが、その中で、外せないポイントがあるようです。
「良い授乳の姿勢」とは何なのか、2回に分けて考察してみたいと思います。
まず、今回は、赤ちゃんの首に注目します。
おっぱいに吸着するときの大前提:
- 乳房にあごが触れる首の角度をキープして(=私たちがコップで水を飲むときのように少しあごを上げて、お母さんから顔がよく見えるような状態)
- 口を大きく開いた状態が良い
そうするために外せないポイントが何か?を理解しやすくなるように、実験してみたいと思います。
実際に飲み物を用意して、トライしていただくとより分かりやすいです。
実験1
まず、顔と体を正面に向けたまま、あごを上げて(上を見上げて)みてください。
コップで水を飲むときのような首の角度です。そのまま、口を大きく開けたり、水を飲んだりしてみてください。
簡単にできますね。ストローで水を飲むときのような首の角度よりも、のども開きやすく、水もごくごく飲めますね。
つまり、顔と体が一直線だと、理想的な哺乳姿勢がとりやすいことが分かります。
実験2
では、首だけ横にねじって、そのままあごを上げてみてください。
そのまま、口を大きく開けたり、水を飲んだりしてみてください。
この状態をキープするのは苦しいですね。あごを引きたくなりますね。水も非常に飲みにくいですね。
つまり、首にねじれがあると、良い哺乳姿勢がとりにくいことが予想できます。
ということで、効率よくおっぱいを飲むためには、「首をねじらずに吸着させること」が不可欠なのです。
首をねじってしまうと、特に低月齢の赤ちゃんは、上手におっぱいに吸着できずに浅飲みになってしまったり、哺乳効率が悪くなったりしやすいようです。
横抱き・縦抱き・添い乳などなど、どんな姿勢で授乳したとしても、授乳中の赤ちゃんの首が左右にねじれていないか、注目してみてくださいね。
参照
ポジショニングは母乳育児を楽にする必須のスキル!
哺乳不足・しこり・詰まり・乳腺炎などのトラブルを根本解決するためには、授乳スキルが重要です。タグ#ポジショニングからチェックしておきましょう。
授乳のタイミングなどについては【母乳育児が軌道に乗るやり方・疑問・悩み】が役に立ちます。
2017/5/13更新
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