オピオイド系鎮痛剤と母乳育児|授乳OKな薬・NGな薬|WHO
WHOが発表している、「授乳中に飲める薬と飲めない薬」の一覧表のうち、オピオイド系の鎮痛剤が、授乳にどのような影響を与えるかのリストです。
WHO必須医薬品リスト第11版「母乳育児と母親の薬物療法」
2. 鎮痛剤・解熱剤・非ステロイド系抗炎症薬・痛風治療薬・リウマチ性疾患用緩和薬剤
2.2 オピオイド(麻薬様物質)鎮痛剤
一般情報:ほとんどのオピオイド系薬剤は、単一用量の場合は母乳中にはごくわずかしか移行しません。
繰り返し服用すると、乳児に蓄積するかもしれません。服用を繰り返すことは避けましょう。
早産児や週齢4週未満の乳児の場合は、特に注意が必要です。乳児が無呼吸・徐脈・チアノーゼを発症したことがある場合は、このカテゴリー内の薬剤は避けましょう。
分娩中に投与された場合、産まれた乳児は眠そうな様子を見せ、母乳育児の立ち上がりを妨害することになるかもしれません。
●コデイン
商品名:コデインリン酸塩、など
時々使用する場合は、授乳と両立できます。可能なら、繰り返し服用することは避けましょう。
赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(無呼吸・徐脈・チアノーゼ)。
●モルヒネ/モルフィン
時々使用する場合は、授乳と両立できます。可能なら、繰り返し服用することは避けましょう。
赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(無呼吸・徐脈・チアノーゼ)。
相補薬
●ペチジン (A)
商品名:オピスタン、など
時々使用する場合は、授乳と両立できます。可能なら、繰り返し服用することは避けましょう。
赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(無呼吸・徐脈・チアノーゼ)。モルヒネより副作用が起こりやすいです。
相補薬・安全性の分類方法を詳しく知りたい→※一覧表の使い方
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