赤ちゃんの授乳回数にはこだわるけど、自分の飲食回数はどうなの?
赤ちゃんの授乳回数は、何回くらいを理想に思っていますか?
授乳回数が多いと、自分の母乳の生産能力が低いと言われているようで、または赤ちゃんの発達が順調じゃないようで、不安になっていませんか?
なぜ赤ちゃんの授乳回数は頻繁になることが多いのか、おもしろい視点で解説している論文の紹介です。
<食事のパターン>
体重を安定的に保てばいいだけの大人たちと違って、赤ちゃんたちは、5-6カ月には、出生体重の2倍に、1年後には3倍になる必要があります。
このことを考慮に入れて、大人の食事パターンを観察しました。
多くの大人たちは、日中、平均的に90分おきに何かを口にしていました(ダイエットをしている人は除く)。
例えば、朝食、コーヒーブレーク、昼食、軽食、晩御飯、ガムやキャンディーなどなど。
私たちはちょこちょこ食べるし、のどが渇いたら、水を飲みます。
お腹のすき具合やのどの渇き具合は、天気や、活動レベルによって毎日違います。
私たちは、体重を増やしたいとは思っていません。
2倍や3倍にしたいわけではないことは言うまでもなく。
それなら、赤ちゃんたちが、私たちよりも少ない食事回数で満足できるわけがないと思いませんか。
Mohrbacher とStockは、赤ちゃんには1日に8-10回の授乳が必要で、成長加速現象が起こっている間は、それを12-14回まで増やすべきだと言っています。
あらかじめスケジュールを決めてしまうと、単純に、そのような「予測できない多様性」に、十分に対応することができないのです。
<原文>
Lisa Marasco, BA, IBCLC and Jan Barger, MA, RN, IBCLC. Examining the Evidence for Cue feeding of Breastfed Infants
「大人より急速に成長し続けている赤ちゃんが、大人より少ない飲食回数で足りるはずがない」というのは、発想の転換!という感じですね。
「お腹のすき具合やのどの渇き具合は、天気や、活動レベルによって毎日違う」のは、もちろん赤ちゃんにだって当てはまりそうです。
赤ちゃんは、「栄養補給・水分補給・ほっと一息のコーヒーブレーク・小腹が空いた時の軽食」などを、全て「授乳」でまかなっているんですよね。
私なんて、「ちょこちょこ水分補給」タイプなので、「さっき飲んだばっかりでしょう。あと3時間待ちなさい」なんて言われたら…耐えられません。
大事なのは、スケジュールや、授乳回数にこだわるのではなく、「赤ちゃんが要求する=赤ちゃんにとって必要なこと」ととらえて、尊重してあげることでしょう。
「予測できない多様性」とは、例えば…
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