離乳食の回数の決め方|WHOガイドライン
1回食・2回食・3回食・完了食を、型どおりに受け入れてくれる子どもはどのくらいいるのでしょうか。
本来、食事の回数はもっと柔軟に決めていいんです。
以下は、WHOが定めている、補完食の回数についての指導原則です。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第3章 補完食
3.1補完食の指導原則
指導原則7. 子どもが成長するにつれ、与える補完食の回数を増やしましょう。
子供が成長するにつれて一日に必要な食事量が増えます。
必要な食事量は、より多くの回数に分けて与えましょう。
乳幼児が一日に必要とする食事の回数は、以下の条件によって変わります。
- 必要とするエネルギーのギャップを埋めるためにどのくらいのエネルギーを子供が必要とするか
一日に必要な食べ物の量が増えるほど、十分な量を確保するために、食事回数も増やす必要があります。
- 一回の食事で子供がどのくらいの量食べられるのか
これは子供の胃の容量によります。
通常、胃の容量は子供の体重1 kgあたり30 mlです。
例えば体重が8 kgの子供は、胃の容量が240 ml、つまりおよそ大きなコップ1杯分であり、一回の食事でそれより多い量は食べられないことが予想されます。
- 食べ物のエネルギー密度がどのくらいか
補完食のエネルギー密度は母乳よりも高くするべきなので、少なくとも0.8 kcal/gは必要です。
食べ物のエネルギー密度が低い場合は、必要なエネルギーを補うためによりたくさんの食事量が必要になります。
よって、食事回数も増やす必要があります。
つまり、以下のような場合は、補完食の回数を増やす必要がある。
- 母乳を飲む量が少なくなってきた・体格が大きくなってきたなど、補完食で補うべきエネルギー量が増えた子ども
- 胃の容量が小さく、一度に食べられる量が少ない子ども
- 食材の濃度が薄く、水分が多く、カロリーの低い補完食を与えている場合
離乳食を1日に何回食べさせるのかは、月齢で決めるのではなく、「何回に分けたら必要な栄養が補えるか」で考える必要があるってことなんですね。
WHOが推奨する回数の目安は、【WHOが定める補完食の質・量・頻度】がとても参考になります。
補完食の目的は乳離れじゃなくて栄養補給
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
2015/10/17更新
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