母乳を控えるのは逆効果!新生児黄疸の徴候と対処法
黄疸とは、皮膚や白目の部分などが黄色くなる症状のことです。
今回は、生後2-7日の間に現れる黄疸についてです。
よくあることなので、赤ちゃんの様子がどう変化するのか、またその対処法を知っておくと役に立ちます。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害
7.17 子どもの病気・黄疸・奇形
<徴候>
新生児黄疸は、生後2-7日の間に現れます。
通常は生理的なもので、数日で消えます。
黄疸が出ると赤ちゃんは眠りがちになり、哺乳量が減ります。
授乳を産後すぐ始めることと、頻回授乳することで、新生児黄疸の重症度を減らすことができます。
<対処法>
水やブドウ糖水を飲ませることは役に立ちません。
それどころか赤ちゃんの哺乳回数が減ってしまいます。
母乳の哺乳量を増やせば、黄疸はより早く消えるので、お母さんは赤ちゃんが望むだけできるだけ頻繁に授乳するように奨励しましょう。
授乳後、搾乳してコップやチューブでさらに飲ませてもいいでしょう。
搾乳を飲ませている赤ちゃんの場合は、通常より20%多く飲ませましょう。
黄疸が深刻な場合は、光線療法が必要となります。
新生児黄疸は、母乳をたくさん飲ませた方が重症化しにくく、早く黄疸が消えるんですね。
水やブドウ糖水を飲ませると授乳回数が減ってしまうので、逆効果なんですね。
授乳回数が減ると、その分、母乳の生産量が減ってしまうリスクもあります。
搾乳を飲ませる場合
体力がない赤ちゃんなど、直母でたくさん哺乳することができない場合は、直母+搾乳をあげることでも、効果が期待できるんですね。
搾乳を飲ませている赤ちゃんの場合、通常より20%多く飲ませるには、必要な量を1.2倍にします。
例えば一日トータル300 mlの搾乳が必要な赤ちゃんなら、300 x 1.2 = 360 mlを目安にするということです。
例えば「30 mlを10回」授乳していた場合、
「36 mlを10回」のように毎回の量を増やしてもいいし、
「30 mlを12回」のように回数を増やすこともできます。
搾乳を楽にするコツは、タグ搾乳を参考にどうぞ。
7日以降も続く黄疸はこちら→※遷延性(母乳性)黄疸|徴候と対処法
2017/4/5更新
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