WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第4章　産科施設における、乳児の栄養法の管理と支援

4.2 方針とトレーニング

「BFHI」と、別の要素である「乳幼児の栄養法のグローバル戦略」の両方を実行するためには、

医療従事者を適切にトレーニングすることと、明確で、職員にきちんと認知された方針を持つことが基本です。

これは、「母乳育児を軌道に乗せるための１０ステップ」のステップ１とステップ２に明確に書かれています。

Step 1　母乳育児推進の方針を文書にし、すべての関係職員がいつでも確認できるようにする。

病院の方針と、それに関連する指針は、母子を管理する際のあらゆる局面において、10ステップに要約されていることをカバーしなければいけません。

そして、全ての職員はその方針について十分に知らなければいけません。

公認のBFHであるためには、母乳の代替物や哺乳瓶や乳首などの関連商品の販売促進は全て避けなければいけません。

また、それらの無料または低価格のサンプルを配布することも受け入れてはいけません(第9章9.1.2参照)。

母乳育児の立ち上がりに必要なのは母親の努力より医療システム！

BFHと名乗る病院が達成しなくてはいけない条件は何？近くにBFHがなくても、できるだけそれに近い産科施設を選ぶための見分け方は？

など、産科施設のシステムについての話は第4章まとめ｜赤ちゃんに優しい病院、BFHとはにまとめてあります。