母乳の抗感染作用で母親も守られている?WHO

原因

母乳に含まれる免疫物質は、赤ちゃんのためだけじゃなく、お母さん自身の役にも立っているようです。

 

乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization

7.4 母乳の免疫因子

 

通常、母乳中には分泌型IgA・ラクトフェリン・リゾチーム・補体C3(いずれの補体活性化経路でも関与する重要な補体成分)・白血球を含む、多数の保護因子が存在します(131; 160)。

それらは乳児の健康にとっての重要性により注目されがちですが、黄色ブドウ球菌の確立による感染から乳房を保護する助けにもなっているでしょう(174)。

それらは、ウシの乳腺において、重要な防御メカニズムになっていることが証明されました(125)。

 

C3とIgAは、母乳中の白血球が黄色ブドウ球菌を貪食するのを促進し(13)、ラクトフェリンは白血球が炎症患部組織へ接着する効率を高めます(124)。

炎症反応の一環として、血清からさらなる免疫タンパクが追加され、母乳中に入る白血球が大きく増加します(161)。

 

ガンビアで、乳腺炎を繰り返す女性たちは、他の授乳中の母親に比べて母乳中のIgA・C3・ラクトフェリンの濃度が低いことが見出されました(131)。これによって、これらの因子が防御メカニズムを構成していて、濃度が下がると、防御効率が下がることのさらなるエビデンスとなりました。

 

母乳育児を中断した場合、乳房の退行とともに免疫タンパク濃度が上昇することが分かっており(58)、これにより母乳のうっ滞によりバクテリアが増殖するのを防ぐと考えられます。 

 

私たちの周りには、常にたくさんのバクテリアが存在しています。

「母乳中に免疫物質が入っている」というフレーズは、聞いたことがある方が多いんじゃないかなと思いますが、その中身は実に多様で、様々なメカニズムで私たち親子を保護してくれているんですね。

 

母乳育児は知識は深く、試練は小さく

母乳育児は、知識が深いほど、試練は小さくなります。

乳腺炎、乳頭亀裂、しこりなど、様々な乳房の痛みの原因や、その対処法は授乳の痛みからもどうぞ。

 

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