赤ちゃん全員にミルクは必要ありません|緊急時に代替栄養が必要となる母子の基準

災害時など、緊急事態に救援物資として、ミルクの調達や配布方法についての、WHOが定めているガイドラインです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法

6.3 緊急事態の状況で生活する乳幼児

<緊急時の管理>

母乳の代替栄養の使用を規制すること

 

通常の食べ物と薬品の一覧表の一環として、必要なだけ多くの代替栄養を調達し、配給するべきです(UNHCR政策(13)参照)。

代替栄養を使う際には、それぞれの特別な状況に関わる、様々な機関の合意に基づく明確な基準を設けるべき(14)です。

 

通常は、以下のことを考慮して代替栄養の必要性を判断します。

  • 子どもの母親が亡くなったり、どうしようもない理由でいなくなったりした場合
  • お母さんがとても具合が悪い場合
    (一時的な利用で良いでしょう)

  • 一度母乳育児をやめたお母さんが、授乳を再開した場合
    (母乳の生産量が増えるまでの一時的な利用にします)

  • お母さんがHIV陽性で、代替栄養を使うことを選んだ場合
    (第6章6.5参照)

  • お母さんが重大な犯罪に巻き込まれたことなどが原因で、赤ちゃんを拒絶してしまう場合
    (一時的な利用で良いかもしれません)

  • 緊急事態より前に生まれた赤ちゃんで、すでに人工栄養がなくてはならなくなっている場合
    (代替栄養は少なくとも6カ月使うか、授乳再開ができるようになるまで一時的に使うかしましょう)

 

この条件に当てはまらない母子に対して気をつけるべきことと、ミルクの管理の仕方の重要なガイドラインについて→ミルクの箱はその辺に放置しないで!緊急時の代替栄養の管理方法のガイドライン

2017/4/6更新

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