低出生体重児とは|WHO
低出生体重・早産・胎児発育遅延・子宮内胎児発育遅延で産まれた赤ちゃんについての説明です。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法
6.1 低出生体重児
出生児の体重が2500 g未満の場合、低出生体重(LBW)といいます。
1500 g未満の場合は、極低出生体重(VLBW)といいます。
低出生体重は、妊娠37週未満の早産で産まれた場合か胎児発育遅延が生じている場合、またはその両方が併発していることが原因になっている可能性があります。
胎児発育遅延( SGA)とは、 妊娠期間に対して、体重がパーセンタイルの10%以下の場合と定義されます。
一般的には、胎児発育遅延は、通常よりも成長速度が遅くなる、「子宮内胎児発育遅延(IUGR)」が原因になっています。
低出生体重の赤ちゃんは、何も対処しなければ、初期の発育遅延・感染・発達の遅れや、乳幼児期に死亡するリスクが高くなります(1)。
しかし、先進国・途上国での様々な経験から、低出生体重児の栄養法・温度管理・さい帯や皮膚の衛生・感染の早期発見早期治療などの正しいケアを行うことで、実質的に死亡率を減らすことができることが示されました(2,3)。
この項では、低出生体重児の栄養法について扱います。
低出生体重児には、何を・どうやって・いつ・どのくらいの量を与えればいいのかをまとめてあります。
表6に、この項に書かれている詳しい情報をまとめています。
先進国・途上国関係なく、正しいケアを行うことが大切だということなんですね。
当たり前のことですが、赤ちゃんにとって理想的なケアの仕方は、先進国だから、途上国だからという理由で、違いはないのです。
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