●代替栄養を利用することが妥当な医学的根拠●

赤ちゃんに代替栄養(粉ミルクなど)が必要かどうかは、どう判断するべきなのでしょうか。

WHOのガイドラインでは、代替栄養を使う場合の医学的理由も定められています。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

添付資料1 代替栄養を利用することが妥当な医学的理由

 

-導入-

ほとんどのお母さんは母乳育児をうまく行うことができます。

 

これは、

産後1時間以内に授乳をスタートし、

生後6カ月間は母乳のみを与え、

月齢6カ月以降は(正しい補完食と共に)2歳以上まで授乳を続ける

ということです。

 

生後6カ月間を母乳のみで育てることは、母子にとって特にメリットがあります。

 

全ての局面において、授乳が母子の健康に良い影響を与えるということが分かっています。

 

母乳育児は下痢・肺炎・中耳炎・インフルエンザ菌・髄膜炎・尿路感染症などの急性感染症のリスクを減らします(1)。

将来、Ⅰ型糖尿病・潰瘍性大腸炎・クローン病などの慢性疾患から保護することもできます。

 

乳児期に母乳で育てると、青年期や成人後に、血圧や血清中の全コレステロールの平均値が低くなることや、Ⅱ型糖尿病・過体重・肥満の罹患率が低くなることにも関係があります(2)。

 

授乳することで、お母さんの受胎能が戻るのを遅らせることができ、産後の出血や、閉経前の乳がんと卵巣がんのリスクを減らすことができます(3)。

 

 

しかし、赤ちゃんかお母さんどちらかの健康状態によって、

一時的に、またはずっと、母乳育児を行わないことが推奨されることも、わずかにあります(4)。

 

お母さんたちとその赤ちゃんの状態に関わるレアケースについて、以下にリストアップしていきます。

 

お母さんの健康状態が重いからといって、代替栄養を使う医学的理由にはならないこともあります。

 

母乳育児をやめるかどうか考えるときは必ず、

「母乳育児の利点」と、リストにある「特別な状況によるリスク」を、秤にかけるべきです。

 

常に、「授乳すること」と「代替栄養を使うこと」の利点とリスクをはかりにかけたうえで、選択するというのがスタンダードなんですね。

 

次の記事から、以下の内容について書いていきます。 

 

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