上手な乳房への吸着の見分け方 (図解)

赤ちゃんが正しく乳房に吸着できているか、WHOによるチェックポイントのまとめです。
乳房への吸着のことを、アタッチメントともいいます。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第2章 母乳育児の生理学基礎
2.8 赤ちゃんの吸着と哺乳の仕方
<気を付ける点 (図6)>
●乳輪とその下の組織を大きくがぶっとくわえていること
●乳房ごとまるで長い乳首のように伸びていて、乳頭はその約3分の1だけ占めていること
●赤ちゃんの舌は下の歯ぐきより前に出ていて、乳管の真下に位置していること
(実際には赤ちゃんの舌は乳首に沿って丸まっているけど、図には示されていません)
●赤ちゃんは乳首ではなく、乳房に吸いついている状態であること
<上手な吸着の4つのサイン>
●赤ちゃんの下唇からはみ出した乳輪より、上唇からはみ出した乳輪の幅の方が大きい。
●赤ちゃんの口が大きく開いている
●赤ちゃんの下唇が外向きに湾曲している
●赤ちゃんのあごが乳房に触れているか、ほとんど触れそうな状態になっている。
これらのサインから、赤ちゃんが乳房に密着して、たくさんの母乳を飲むために大きく口を開けられているかが分かります。
乳輪部分についてのサインからは、赤ちゃんが乳房と乳頭を下の方からくわえているかが分かります。
下の方からくわえると、乳頭が赤ちゃんの口蓋に当たり、舌が乳房の内部の組織に十分に届いて乳管を押すことができるようになります。
これらの4つのサインについて、赤ちゃんがうまく吸着できていることをお母さんの目の前で教える必要があります。
ちゃんと「赤ちゃんの舌が下の歯ぐきの前に出ている」場合は、授乳中に軽く口角をひっぱると、すぐにかわいい舌が見えます。
授乳にはスキルが必要です。上手な吸着は、上手なポジショニング次第といっても過言ではありません。
楽に効率よく哺乳するコツは、タグ#ポジショニングからチェックしておきましょう。
2017/5/13更新
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