病院での乳腺炎予防のウソ・ホント|WHO
医療施設で感染性乳腺炎を減らすために効果が期待できる方法と、効果が期待できない方法について、WHOによるレビューです。
乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization
8.6 感染の制御
母乳育児を適切に管理することが乳腺炎予防の基礎である一方で、特に医療施設では、感染リスクを減らすことも重要です。
ヘルスワーカーと母親のどちらも、頻繁に、手をしっかり洗いましょう(88)。
ヘルスワーカーは、母子と接触するたびに、あるいは病原生物に触れた可能性があるたびに手を洗うべきです。
純粋な石鹸を使えば手の表面の微生物を洗い流すことができますが、頻繁に体液への接触があるようなヘルスワーカーは、抗菌性の洗浄液がより効果的です(毎回10秒以上肌にさらす(89))。
母子同室にすることによって産後早期にスキンtoスキン・コンタクトをとることも、院内感染を減らす重要な方法です(Section 5.3参照)。
他に、乳房マッサージ、ローション、軟膏、スプレーなどの、様々な処置や商品が提案されてきましたが、その効果に科学的根拠はありません (12; 22; 61; 62; 68; 70; 78; 109)。
ポイントをまとめると、医療施設での乳腺炎予防として…
効果が期待できる
・手の洗浄
・母子同室
効果が期待できない
・乳房マッサージ
母乳育児は、知識が深いほど、試練は小さくなります。
赤ちゃんだけでなくお母さんにとっても都合のいい産科システムとはどんな感じなのかは、赤ちゃんに優しい病院、BFHとはをどうぞ。
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