乳腺炎が生じる原因は2つある|WHO

原因

乳腺炎の原因は、

油っこい食事をしたから?

乳房マッサージをさぼったから?

それとも、授乳後に搾乳して空っぽにしておかなかったから?

 

いろんな説がありますが、WHOによると、乳腺炎を発症する原則はたった2つだけのようです。

 

乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization

 3.原因

乳腺炎の原因になる二つの原則:母乳のうっ滞と感染

母乳のうっ滞が主要な原因(67; 120)で、感染を伴ったり感染に発展したりすることもあります。

 

1958年に、Gunther(55)は臨床的に、母乳が乳房の中で停滞することで乳腺炎になることと、母乳を効率的に除去することで乳腺炎を広く予防できることを見出しました。

 

1984年に、Thomsen率いる研究グループ(161)は、母乳のうっ滞の重要性について、さらなるエビデンスを提供しました。

彼らは乳腺炎の症状のある乳房から得られた母乳中の白血球とバクテリアの数を数え、次の分類を提案しました。

 

①母乳のうっ滞(白血球数100万 / mL以下, バクテリア数1000 / mL以下)

②非感染性の炎症(または非感染性乳腺炎)(白血球数100万 / mL以上, バクテリア数1000 / mL以下)

③感染性乳腺炎(白血球数100万 / mL以上, バクテリア数1000 / mL以上)

 

無作為試験で試みられた治療方法

①母乳のうっ滞…授乳を続けるだけで改善

②非感染性乳腺炎…授乳後のさらなる搾乳をする必要あり

③感染性乳腺炎…抗生剤の全身投与と母乳の除去の両方を行ったときのみ効果あり

 

効果的に母乳が除去されなかった場合、非感染性乳腺炎は感染性乳腺炎へ、感染性乳腺炎は膿瘍へと進行する傾向にありました。

 

7.6 感染性乳腺炎

感染性乳腺炎のサインと症状は、非感染性乳腺炎と見分けることは不可能です。

通常は片方の乳房の一部が赤く、痛みを伴い、膨張して固くなります。発熱や倦怠感という全身症状も現れるかもしれません。

 

 

バクテリアが感染して炎症を起こす場合もあるけど、菌などは存在しなくても、全く同じように炎症を起こしうるんですね。

 

 

ポイント

母乳が乳房に溜まったままにならないと、乳腺炎は発症しない

 

昔は、「いつもは乳房は空っぽで、授乳を開始すると生産のスイッチが入る」と考えられていました。

しかし、今では、乳房が空になることはなく、全ての授乳中の女性は、ほとんど常に母乳は溜まっていることが分かっています。

それなのに、なぜ多くの女性は乳腺炎にならないのでしょうか。

 

乳腺炎を発症するほどの母乳のうっ滞」とは、どのような時に起こるのか、次の記事から見ていきたいと思います。

 

母乳育児は知識は深く、試練は少なく

人類みな溜まり乳という話はこちら→差し乳は存在しない

トラブルの象徴としての『溜まり乳』は改善可能です→母乳過多の原因と対処法 

 

 

 

 

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