アレルギーを発症するとかわいそうだから先に血液検査した方がいい?

離乳食を始める時期になると、子どもにアレルギーがないかを心配することも増えてきますよね。

検査はいつからできるのか、事前にしておいた方がいいのか、悩むこともあると思います。

 

私は、命に関わるアレルギーのリスクがある場合を除いて、一般的に補完食の時期(月齢6カ月~23カ月)の子どもから、アレルギーの血液検査のためにわざわざ採血する必要はないと思います。

その主な理由は、子どもへの負担が大きい割に、結果はそんなに信用できないからです。

 

例えば、血液検査では「免疫システムがアレルゲンをマークしているか」が分かりますが、たとえマークしているからといって攻撃する(アレルギーを発症する)とは限りません

マークしているだけなら、体には症状は出ないのです。

つまり、血液検査をすると、本当はアレルギー症状は出ないのに、複数の食材に陽性反応が出ることも多いのです。

それらを除去することで栄養不足になる危険性や、大人が補完食の準備や母乳育児をする時に不必要なストレスを抱える可能性もあるので、慎重に考える必要があります。

 

また、短期タイプのアレルギーの場合は、今調べて陽性だったとしても、1カ月後なら陰性になる可能性だってあります。

 

私は、血液検査よりも、日常的にその子のお世話をしている大人の勘や観察眼に頼る方が、正確性は高いと思います。

 


<調べる必要がある場合>

もしこの時期にどうしてもアレルギーの有無を調べたいなら、皮膚テスト(プリックテストやパッチテスト)がいいんじゃないかなと思います。

皮膚テストは、「免疫システムが攻撃するか(発症するか)」を知ることができるようです。

ただし、これも疑陽性や偽陰性が出る可能性はあります。

 


<アレルギーが心配な食材はどう食べさせればいいの?>

基本的には、「少量食べさせて症状が出たらお休みする」ので十分です。

 

①食材(加熱済み)を少量食べさせる(耳かき一杯程度)

②クリアしたら次の日同じ量か、もう少し多めを食べさせる

③クリアしたらその食材は今のところOK

 

母乳を飲んでいる場合は、お母さんが食材を食べた後に症状が現れないか観察することもできます。

 

※タグ#アレルギーから、アレルギーに関する話をまとめて読むことができます。

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2017/3/1更新

 

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