双子の赤ちゃんの母乳育児
双子の赤ちゃんを母乳で育てるためには、産科施設のシステムと医療スタッフのスキルが重要になります。
母乳育児を続けるためには、家族や周囲の協力も欠かせません。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害
7.14 双子
<対処法>
低出生体重で生まれた双子は、それぞれに合った対処を行う必要があります(第6章6.1参照)。
それより大きい双子の赤ちゃんは、単生児と同じように対処しましょう。
- 早期のコンタクトを取ること。
※乳房へ上手に吸着できるようになるために重要 - 産まれた時から、またはお母さんが授乳できるようになり次第、母乳のみを赤ちゃんが求めるままに与えること。
産後、早期に効果的な哺乳を行うことで、二人分の赤ちゃんに適した母乳量が生産できるようになります。
お母さんは、二人の赤ちゃんを抱っこして哺乳する良いやり方を身につけるために、介助してもらいましょう。
その際、二人同時に授乳する場合と、一度に一人だけを授乳する場合の、両方を教えてもらいましょう。
それぞれの赤ちゃんには、決まった方の乳房から授乳するお母さんもいれば、変えるお母さんもいます。
一人または二人ともを、枕や丸めた布で赤ちゃんを支えてフットボール抱きで授乳するやり方がやりやすいことが多いです。
お母さんが「二人分の十分な母乳量を作ることができるんだ」という自信を持てるようにし、家族にも様々な家事を手伝うように、うながしましょう。
そうすることで、お母さんが赤ちゃんを人工栄養で育てようとするのではなく、母乳で育てようと思う気持ちを応援できるかもしれません。
「早期のコンタクト」とは、スキンtoスキン・コンタクトを取る・早めに初乳を飲ませるというようなことが含まれます。
赤ちゃんが双子の場合は、帝王切開で出産することも多いと思います。
赤ちゃんに効率よく母乳を飲ませる方法は#ポジショニングを参考にどうぞ。
低出生体重で生まれた赤ちゃんについてのWHOのガイドラインは、こちらから読めます。
2017/4/2更新
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