なぜおっぱいを嫌がるの?授乳拒否の3大原因と対処法

これまで、ブログ読者の方々とやり取りしてきた中で、「おっぱいを飲まない」という現象を分析していくと、主に3つの原因に収束するんじゃないかなと思ったので、まとめてみたいと思います。

 

原因①母乳育児の知識不足

適切な知識がないと、たとえば、「気軽に哺乳瓶を使ってしまう」など、赤ちゃんが上手くおっぱいを飲めなくなるようなやり方をしてしまうことがあります。

また、「おっぱいを飲まない=授乳拒否」のワンパターンで思考停止してしまうことも起こりやすくなります。

 

あるいは、哺乳瓶のように「空になるまで一定スピードで飲み続ける」と信じている場合、吸てつしたりやめたりを繰り返す様子や、おっぱいを欲しがったと思えばすぐ口を離す様子、嫌がるように乳首を引っ張ったりする様子に戸惑うかもしれません。

このように集中してごくごく飲み続けない赤ちゃんの様子は、「遊び飲み」などといって良くないこととされ、「集中力が途切れているから授乳を中断するべき」、とさえ言われることもあります。

 

効果的な対処法:授乳の基礎や母乳の生理学について知る

適切な知識があれば、「おっぱいを飲まない」という現象に対しても、

「オキシトシン反射のインターバルをやり過ごしているのかも?」

「ポジショニングがよくなくて上手くおっぱいをくわえられないのかも?」

「オキシトシン反射が強すぎて苦しいのかも?」

などと、様々な理由を考えられるようになり、お母さんが自信を失うことなく、根本解決へ向かう確率が上がります。

乳頭混乱などのリスクを知っておけば、あらかじめリスクを減らすやり方を工夫することもできます。

 

原因②母乳育児のスキル不足

特に初産の場合、お母さんが赤ちゃんのポジショニングを邪魔してしまうことが、ほとんどのペアで起こると考えられます。お互い初心者なので、単純にうまくいかないことがあるのです。

ヒト以外の哺乳類でも、初産のメスは赤ちゃんをベテランママに預けて、産後数日は授乳を含めてお世話する様子を見せてもらうような種がいたり、上手な授乳シーンを見ることもなく動物園で育ったメスは上手く授乳できなかったりすることがあります。

 

効果的な対処法:自分たちに合ったポジショニングや授乳パターンを探す

おっぱいの解剖学的な違い、オキシトシン反射の強さなど生理学的な違い、赤ちゃんの筋力や体の大きさや口腔機能の違いなどによって、母子の組み合わせの数だけ、最適なやり方が存在します。

柔軟にやり方を工夫するためには、基礎知識も欠かせません。

 

原因③赤ちゃんとお母さんの意思のすれ違い

いわゆる「違う、そうじゃない」案件です。

これはおそらく全てのお母さんが経験するんじゃないかなと思います。

もうちょっと違う条件(ポジショニング・環境・タイミングなど)でおっぱいを飲みたかったということもあるだろうし、もうお腹いっぱいでおっぱいは必要なかったということもあるでしょう。

 

効果的な対処法:お互いにコミュニケーションを学ぶ

ある課題を解決するためには、課題を伝える方法と、それを受け取る方法を、お互いに学ぶ必要があります。

たとえば赤ちゃんは、「ぎゃん泣き」以外にも「不穏な空気を出す・少しぐずぐず言う・手足をバタバタさせる」など、様々なサインを出すことを学び、私たち親も、「これはお腹が空いたサインかな?」「今までのパターンでいくと眠いのかな?」などと、繰り返しサインを受け取ることで、その意味を学んでいきます。

意味不明泣きにも共通する、コミュニケーション力アップに効果が期待できる方法は、カンガルー作戦です。

子どもと密着することで、親は子どもへの関心が高まり、子どもが出すサインをキャッチしやすくなります。

 

とはいえ、いつも完璧に解決できるとは期待しない方がいいかもしれません。たとえ自分が産んだとしても、別の人格を持つ赤ちゃんの心は、透視することはできないからです。

解決できなくても、あくまで自分の問題ではなく赤ちゃんの課題として客観的にながめつつ、冷静にリアクションできればそれで十分かもしれません。

 

最後に、「一般常識」よりも、「自分のおっぱい」と「赤ちゃん」を信頼することも、母乳育児を軌道に乗せるために大切なポイントです。

 

自分のおっぱいのせいにするのはもうやめた!

授乳で何か困った時に、「母乳が出ていないから」「母乳がまずいから」などとおっぱいのせいにするのは、お母さんが自信を失いやすいだけでなく、本当の原因にたどり着けなくなってしまいます。

うまくおっぱいをくわえるためにはポジショニング、母乳の出方や授乳パターンを理解するための授乳の基礎、赤ちゃんの飲み方に不安になったら飲まない、母乳が足りない不安には母乳不足感などの科学的知識を身につけることで、根本解決に向かう可能性が高まります。

 

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コメント

    • やまだけいた
    • 2017年 4月 07日

    はじめまして
    すばらしいブログ 感謝しています
    ちょうど1ケ月になる長女がいます
    はじめの方は授乳しておりましたが, 毎回妻は乳頭の激痛に耐えきれず(特に授乳開始時)叫ぶほどでした
    ラノリンクリームをぬったり, 乳頭カバー(シリコン製)を使ったりしましたが, ついに乳頭がきれてしまい, 痛みがふえたことで耐えきれずに, 最近は指をくわえさせてスポイトで母乳をあたえていました (自動ポンプで搾乳したもの)
    そして乳頭が回復したいまもう一度授乳を開始したいのですが, 娘はいやがりなきます
    妻はかなり落ちこんでいます
    もう一度授乳を行なうためどのようなステップをとればいいものなのでしょうか
    もう一度おっぱいに抵抗なく授乳を開始できれば妻も落ちつくこととおもいます
    よろしくおねがいします
    (海外在住)

    • 乳頭の激痛や搾乳生活に続いて今度は授乳拒否と、大変でしたね。
      授乳拒否の基礎知識については、タグ#飲まないが参考になるでしょうか。
      痛くない授乳にはポジショニングのスキルも欠かせません。
      快適な授乳ライフが送れることを祈っています。

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