お母さんの食事の栄養バランスが悪い場合、母乳の質はどうなる?

妊娠中・授乳中は栄養バランスのいい食事をした方が良いことは分かっていても、様々な理由で、理想にほど遠い食事になってしまうこともありますよね。

栄養の偏った食事をしている女性が出産した場合、気をつけるべきことは何でしょうか?

また、お母さんの食事によって、母乳の質は変化するのでしょうか?

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

8章 母親の健康

8.2 母親の栄養法(3)

非常に痩せている女性や女の子の場合は、特別な注意が必要です。

より集中的な栄養のカウンセリングが必要です。

 

女性のパートナーやお義母さんなどの家族も、女性の栄養法に影響を与えます。

家族は、女性が十分に食べられるようにし、ハードな仕事をしなくて済むように手助けすることができます。

 

自分の食欲に従って、様々な食材を使った食事で、十分に栄養を摂っている女性は、通常、授乳のために余分に必要になる分も十分に食べられているでしょう。

 

しかし、普段から栄養の少ない食事をしている女性は、妊娠中に栄養素を蓄えられることができていないかもしれません。

そのような女性は、産後、様々な食材を使った食事を毎日余分に食べて、必要な分を補うとともに、自分の体に蓄えられた分を失わないようにする必要があります。

 

余分な食事が食べられない場合も、母乳育児を禁止してはいけません。

女性は中程度に栄養不良の場合でさえ、質のいい母乳を生産することができるのです。

女性が深刻な栄養失調の場合だけ、母乳の量が減少します。

 

家族の支援が受けられない状況では、母乳は赤ちゃんにとって最も完ぺきで安全なご飯でしょう。

子どもを養うには、(母乳以外の)お母さんの力や、家族の力を使うやり方よりも、母乳で育てることは最も効率の良い方法でしょう。

 

特異的な微量栄養素欠乏症のお母さんには、自分と母乳を飲んでいる赤ちゃんの健康のために、栄養強化製品のサプリメントが必要になるかもしれません。

 

<ポイントのまとめ>

  • 非常に痩せている女性は、妊娠中から十分に栄養を取れるように、特に注意が必要
  • 妊娠中に栄養バランスの良い食事ができなかった場合、産後、自分の分と子どもの分の栄養素を毎日補う必要がある
  • 中程度の栄養不良では、母乳の質や生産量に影響はない
  • 深刻な栄養失調になると、母乳の生産量が減る

 

「十分に食べてね」と言われても、それは分かっている上で難しいこともあるので、お母さんが質・量ともに十分な食事ができるようになるような、具体的な手段を考えることが必要です(食事の提供を頼れる人・業者・手段を探す、食事のパターンを変えるなど)。

 


<母子がより健康で丈夫な体を手に入れるために>

妊娠中・授乳中の女性は肉体的にも時間的にも制約が大きく、自分で栄養豊富な食事を用意することが難しくなることは多いでしょう。

母子ともに健康で丈夫な体を手に入れるためには、母乳を与える量や期間を減らして母体の栄養不足を防ぐよりも、妊娠中からさまざまな食材から栄養を摂り、産後も栄養豊富な食材を少し食事に追加できるように、家族や専門家サポートする方が効率的なんですね。

 

2017/4/15更新

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