どのくらいまで食べさせていいの?離乳食をよく食べる赤ちゃん
他の子どもよりモリモリ食べ、「もうおしまい!」と切り上げようとすると泣いて抵抗する赤ちゃんもいますよね。
一度にどのくらい食べさせても大丈夫なのでしょうか?
一度、優先順位を整理してみましょう。
「離乳食」は時代遅れになりつつあり、やり方も科学的根拠に欠けることが多いので、ここでは「補完食」として考えます。
補完食の目的は、「月齢6カ月~23カ月の子どもに必要な栄養を補うこと」です。
補完食で最低限守るべきルールは
①無理強いしないこと
②必要な栄養が摂れること
の2つだけです。
それ以外の悩みはいったん忘れましょう。
つまり、WHOは、「補完食の量が少ないこと」は栄養不足になる恐れがあるので問題視していますが「量が多いこと」自体は問題にしていません。
たくさん食べるのは良いことなのです(^^)
赤ちゃんが一度に食べられる量はどのくらい?補完食の回数の決め方によると、赤ちゃんの胃の容量は、通常、体重1 kgあたり30 mlです。
例えば、
体重7.5 kgの子どもなら225 ml
体重8.5 kgの子どもなら255 ml
体重9.5 kgの子どもなら285 ml
までなら、一度に食べられる可能性があります。
試しにお子さんの体重(kg)に30をかけてみてください。
例えばお子さんの胃の容量が230 mlの場合は、230 mlの水を、いつも離乳食で使っている食器に注いでみてください。
(水の場合は230 ccでも230 gでも同じ量です)
そのくらいまでなら、容量的にも食べられる可能性があるということです。
ただし、注意した方がいいと考えられることをピックアップしてみます。
①与えている補完食のカロリーが低すぎるということはありませんか?
補完食のカロリーは100 gあたり80 kcal以上必要です。
②母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合は、補完食が始まったからと授乳回数をセーブしたりしていませんか?
母乳は補完食よりも質の高い栄養素を含むので、むしろ授乳回数が減らないように積極的に飲ませた方がいいんです。
→①や②に当てはまる場合は、赤ちゃんはエネルギーや栄養素が不足した状態なので、本能的にたくさん食べて不足分を補おうとしている可能性があります。
栄養豊富で濃い補完食を準備することと、授乳回数が減らないように確保することは、栄養補給のためには大事なことなのです。
③砂糖・塩・油を補完食にたくさん使っていませんか?またはファーストフードやお菓子・スナックなどを多用していませんか?
そうすると、味に惹きつけられて必要以上に食べようとしてしまうかもしれません。
補完食は塩分・スパイス控えめのもので、砂糖と油は使い過ぎないようにしましょう。
※レシピ本のメニューが良いとは限らない!良い補完食のポイント5つ
※食用油はいつから使う?0歳・1歳の子どもに必要なエネルギー
④早食いや丸飲みが大食いの原因になりうるかは、現在のところは不明なので、それを心配しても意味がないかもしれません。
補完食の開始時期・与える量・回数などについてのWHOのガイドラインはこちら
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについてのヒントはこちら
2013/10/14更新
コメント
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sumireさん、ご無沙汰しております。
もうすぐ10ヶ月になる息子ですが、離乳食をよく食べて、毎回のように食後は「足りない」と言わんばかりの大泣きです。
3回食にしたのが、巷のマニュアル通りの9ヶ月からなのですが、そうした途端に授乳への要求が減りました。
それまでは1日5回だったのが、3回になってしまいました。
要求がないので、こちらもつい楽でそのままにしてしまっているのですが、これは離乳食を食べさせすぎなのか?と気になりました。
ちなみに、母乳・ミルク混合で、これまでは毎回母乳に加えてミルクを140mlほど飲んでいましたが、現在は3回のうち2回は母乳のみ、夜寝る前だけミルクを120ml飲んでいます。
離乳食の量は、1回につき150gほどは食べています。
体重は、3回食にしてからまだ計測していないのでわからないのですが、その直前に測ったときは身長69.7cm、体重7930gでした。
ただ、見た目には最近ものすごく太ってきています。
食事の量・体重増加速度・授乳の回数について、気になっていらっしゃるんですね。
正解は分からないので、私ならどうするかという視点で考えさせていただきます。
栄養法に問題があるかは現時点で分からないので、まず体重測定して、増え方が多すぎたら、食事の内容が偏っていないか(油脂・砂糖・お菓子の摂りすぎなど)見直すといいかもしれませんね。
また、一般的に、授乳回数が1日5-6回以下になると母乳の生産量をキープすることは難しくなるので、ミルクをやめて少し授乳回数を増やしてみると、母乳からのエネルギー・栄養摂取が増えて、栄養的な満足度が上がるかもしれません。
また、もし母乳の授乳回数を増やせない事情があり、過体重の傾向が見られたら、私なら野菜の割合を増やしてカロリーを減らしつつ十分な栄養がとれるようにしてみるかな~と思います。