母乳育児の専門家に助けを求める目安|WHO

予防

母乳育児をしていると、様々なトラブルや悩みを経験することもあります。

どこまで自分で解決すべきで、どこから頼っていいのか迷ったことのある方も多いのではないでしょうか。

以下は、WHOによる、専門家のサポートを求めるべき状況をまとめたものです。

 

乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization

8.5 母乳育児をする中で生じる様々な困難にいち早く気づくこと

 

以下のような、母乳のうっ滞をまねきうる問題が生じたら、どんな時でも、スキルのある介助が必要となります。

例えば

・乳頭の痛みや傷がある場合

・授乳後も乳房の不快感がある場合

・乳頭が圧迫されている場合(赤ちゃんが口を離した時に、先端にかけて白い線がついている)

・赤ちゃんに満足した様子が見られない場合(非常に頻繁な哺乳、めったに哺乳したがらない、哺乳時間が長い)

・自分の母乳に自信を失い、母乳が足りないと信じている場合

・低月齢から母乳以外の飲食物を与えている場合

・おしゃぶりを与えている場合

 

助産師および様々な施設で働くヘルスワーカーには、適切な知識とスキルが必要とされています

適切な知識とスキルがあれば、お母さんたちが産後早期に母乳育児を確立し、その後も続けるために、また母乳育児を続ける中で生じるあらゆる問題についても、深刻な問題に発展したり母乳の分泌が危機にさらされたりする前に、早期に克服することができます。

 

母乳育児をリアルタイムでサポートするための知識とスキルは、コミュニティ(ヘルスワーカー、助産師、ピアカウンセラー、一般女性で構成されたもの)で利用できるようにする必要があります。

そうすることで、女性たちが困難を避けるためにお互い助け合うことができ、問題が生じたとしても、適切な処置を早期に始めることができます。 

 

現状では、「乳首の痛み」や「母乳不足感」など、産後に多くの母親が経験するようなことであっても、産科施設ですら解決できない医療システムになっているので、「母乳育児は根性」というイメージがつきものになっています。

 

でも、本来は、「快適な母乳育児」から少しでも外れたら、専門的な介入を必要とするサインだということなんですね。

 

母乳育児は知識は深く、試練は小さく

母乳育児は、知識が深いほど、試練は小さくなります。

専門的な介入を受けられる環境にない場合は、授乳の痛みポジショニング母乳不足感などの情報が役に立ちます。

 

 

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コメント

    • may
    • 2018年 3月 26日

    はじめまして、生後6ヶ月になる娘を持つ者です。
    以前より母乳育児についての記事を参考にさせていただいております。
    ご相談させていただきたいのですが、生後3ヶ月ごろから夜間の授乳がほとんど無くなり、今では乳房が張らなくなってきています。午前中は母乳が出ている感じがするのですが、午後哺乳量を測定するとほとんど飲めていないこともあります。やはり夜間授乳・夜間の搾乳をしないと母乳は出なくなってしまうのでしょうか?

    • キヨママ
    • 2018年 7月 07日

    はじめまして。
    5月に早産にて出産し、子どもはまだ入院中です。
    1日8回の搾乳にて母乳を届けています。最近風邪をこじらせて、精神気力ともに限界だったため一週間ほど搾乳回数が1日6回へ減らしてました。また、面会も行けなかったためこの間、直母はできてません。
    体調が戻りつつあるので搾乳回数を増やしてますが、搾乳できる量が減ってしまいました。
    現在、直母は1日2回程度、練習してます。
    そこで、ご相談させて下さい。

    ①母乳量を増やすには、1日8回の搾乳でも大丈夫でしょうか?
    搾乳時間は、5分ずつの計10分です。

    ②今月中(生後2カ月ちょっとになります)には、子どもは退院予定ですが頻回授乳をすると、それからでも母乳量は必要量まで増えるでしょうか?

    • はじめまして。
      搾乳量が減ってきたことについてのご質問ですね。
      2ヶ月もの間、搾乳を届け続けられたのは、様々なご苦労も多かったことと想像します。

      搾乳量は、『一度に○ml』という目標設定にするより、『1日で○ml』という目標設定にすると、増えやすいと思います(時間はそのくらいか場合によっては短くてもいいので、回数を増やす)。

      退院後、搾乳と頻回授乳で、必要量まで増える可能性は十分にあると思います。
      その過程をできるだけスムーズにするためには、今のうちから、1日8〜12回以上の搾乳&授乳頻度をキープしておくことが効果が高いと思います。

      もうすぐ退院されるとのこと、お互いのペースをつかんでいけるよう応援しています。

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