ブログ開設4周年

ブログ開設4周年

いつも読んでいただいている方も、初めましての方も、ご訪問ありがとうございます(^^)

この一年は、ブログ書籍化という一つの区切りの年になり、多少、ブログ内容の整理とアップデートもできました。

現在、このブログではどんなテーマを扱っているのか、よければのぞいてみてください→このサイトについて

 

ブログ内容のアップデートについて

記事を整理する中で、いくつか加筆修正した点がありますが、その一環で「アタッチメント」という言葉を使うのをやめました。

アタッチメントとは、「乳房への吸着の仕方」を意味し、母乳育児を軌道に乗せるために重要とされるスキルの一つです。

 

WHOガイドラインを翻訳公開した当初、一般的に「母乳育児にスキルが必要とされること」はほとんど知られておらず、「母乳育児ができるかどうかは母親の体質次第」と信じられていました。

 

そこで、WHOをはじめとして、母乳育児の研究者たちが使用している「ポジショニングとアタッチメント」という用語を母乳育児のキーワードにするべく、このブログでは「アタッチメント」という言葉も積極的に使っていました。

 

が、ひっそり系でおなじみの(?)当ブログでは、世論にインパクトを与えることもできず、今でも一般的には、「母乳育児ができるかどうかは母親の体質次第」と考えられています。

 

また、ある母乳育児界隈では同じ意味で「ラッチオン」と呼ばれていたり、別の界隈では「アタッチメント(ペアレンティング)」が別の意味を持つことなど、概念が浸透していない上に分かりにくいので、初心者でも誰でも理解しやすいことを優先し、「乳房への吸着」に統一して表現することにしました。

(一部PDFファイルなどは修正していません。要望があれば修正します)

 

母乳育児を快適にできるかどうかはポジショニング次第!

ついでに、今年も去年に続いて、ポジショニングについて語っていいでしょうか(しつこい)。

「乳房への吸着の仕方」は確かに重要ですが、私自身が母乳育児をしてみた経験から、授乳の様子を評価する際に、「乳房への吸着」にばかり注目することは、時には問題にもなると感じています。

 

たとえば、乳房への吸着が完璧にうまくいったとしても、ポジショニングが悪ければ、母乳の流れは大きく阻害されてしまうということは、全く知られていません。

(上手におっぱいをくわえている…それなのに飲めないことがある…なんて、思いもよらないですよね!)

 

よって、現状では

「大きな口でおっぱいをくわえている=授乳のやり方に問題はない」

という判断をしがちで、

それでもうまくいかない場合は、

「哺乳量が増えないのは、やっぱり私が母乳が出ない体質だから…?」

「乳首の痛みを我慢してまで、母乳をあげないといけないの…?」

など、原因と結果を正しく結び付けにくくなっています。

 

 

一方で、ポジショニングがよければ、良い吸着になりやすい(あるいは、諸事情により良い吸着が実現できなくても、効率的に哺乳しやすくなる)と考えられ、「ポジショニング」は、より重要度が高いキーワードだと感じています。

 

よって、母乳育児の新しい合言葉は

「母乳育児を快適にできるかどうかはポジショニング次第!」

をひっそり押していきたいと思います(ひっそり)。

 

 

最後に

さて、ここまでしつこく語ってきたポジショニングですが、その意味するところは「横抱き」「フットボール抱き」などのお母さん側の授乳スタイルのことではありません。

「え、そうなの?」と思われた方は、ぜひ、ポジショニングをのぞいてみてください。

書籍「ちょっと理系な育児(母乳育児編)」にも、母乳育児のイメージがガラッと変わる話が、もりもり詰まっています。

本でもお会いできることを、楽しみにお待ちしています。

 

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コメント

    • 鳥居⛩
    • 2017年 11月 02日

    はじめまして。
    授乳に補完食、全部目からウロコのためになる情報たくさんで、楽しく拝見しております。本も熟読して、ただ今5ヶ月の娘もすくすく完全母乳で大きくなっています。わたしも迷いなく母乳育児していく自信がつきました!本当に有難うございます。

    質問があります。
    まだ、先の話なのですが、二歳以降の断乳の仕方がよくわかりません。だんだん減らす、この日と決めて。。。と、色々あるようですが、オススメの断乳方法を教えてください。また、次の子のためにも、断乳後のおっぱいのケアなどもした方が良いのでしょうか?そこらへんのことも教えて頂けるとうれしいです。母乳育児や補完食同様に、巷に流れるウソ?情報では、不安で。。。。

    お忙しいとは思いますが、
    是非是非お返事お待ちしております。 鳥居⛩

    • はじめまして。書籍のご購入もありがとうございます!
      さて、母乳育児の終わりはどうなるのか気になっていらっしゃるんですね。
      まず、「2歳で終わり」というわけではなく、欲しがるだけ長く飲ませることは赤ちゃんにとっても有益なので、もし可能なら、終わりも赤ちゃん任せにしてみてもいいかもしれません。その場合は、多くの場合は授乳回数が減ってから卒乳するので、ケアも必要ありません。

      もし、急に授乳をやめる必要が生じた場合は、トラブル防止のため、ガチガチに張らないように、搾乳を続ける必要があります。
      そのうち乳腺組織が縮小していけば、搾乳は不要になります。
      卒乳についてはまだ持っている情報が少ないので、いつか記事にまとめたいなと思っています(お子さんの卒乳までに間に合うといいですが…)。

        • 鳥居
        • 2017年 11月 10日

        こんにちは!
        お返事ありがとうございました。
        なるほど、母乳の終わりも子供に任せる!なんて、想像もしませんでした。
        次の子も考えているのですが、早くて2年後なので、可能な限り子供に任せてみようと思います。なんだか

        母乳育児に補完食、ためになるものばかりで本当に助かっています。是非是非卒乳の記事もよろしく御願いします。お忙しいだろうに、返信頂けて感謝します。ありがとうございました。また、何かあればよろしく御願いします!

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