授乳回数が多い子の離乳食の増やし方

特に離乳食(補完食)を始めたばかりの子どもは、1回の食事の量を増やしても、能力的になかなか食べきれない場合もあります。食事時間がかかり過ぎたり、途中で集中力が切れてしまったり。

現実的には、授乳ほど自由自在にとはいきませんが、補完食も、食べたい時に食べたいだけ食べさせればいいんじゃないでしょうか。WHOガイドラインを参考にした、一度にたくさん食べられない子どもの食事の増やし方です。

量の増やし方の例

食事回数:1日2回の場合

①1回の食事量は同じまま、1日3回にしてみます

②日によって活動量も体調も違うので、残すことももちろんあると思いますが、だいたいトータルでちょうどいい量が分かってきたら、3回に分けてあげていたトータル量を、2回に分けて与えます

例えば…

30 mLを1日 2回あげていた

足りなくなってきたら、30 mLを1日 3回に増やす

食べ方が少し上達したら、45 mLを1日 2回に分けてみる

しばらくしてこれでも足りなくなってきたら、

45 mL 2回

45 mL 3回

65 mL 2回

のように量を増やすと、舌の動きが未熟な赤ちゃんでも、無理なく必要な量が食べやすくなるかもしれません。

舌の動きが発達してきたら、もっと適当に量を増やしてみても、平気になるかもしれません。

※その日の体調や気分によって、以前より食べる量が減ることも当然あるので、量も回数も杓子定規にはいかないことを大前提に!

「うちの子は小食だな」と感じたとしても、授乳回数が多いから食べないのではなく、何か理由があって食事を好まないのか、もともとそのペースで十分な可能性もあります。まだ赤ちゃんなので、離乳食が始まった後も、授乳回数が多くても自然なことで、減らさなきゃと焦る必要はありません。補完食は、授乳直後に食べさせてもいいのです。

補完食の目的は乳離れじゃなくて栄養補給

WHOが推奨する補完食は、目的がシンプルで栄養豊富です。そもそも、なぜステップアップしなければいけないの?どんなものをどう調理すればいいの?など、基本的な話は第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものですが役に立ちます。食べない・アレルギー・マナーなど、離乳食の悩みを減らすには離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集をどうぞ。

2017/5/13更新

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コメント

    • みっそん
    • 2018年 1月 24日

    こんにちは。コメント失礼致します。いつも母乳のことで困るとこちらのサイトにお世話になっています。ありがとうございます。
    体重が急激に増えている場合の補完食と母乳のあげ方について質問があります。
    8ヶ月になる赤ちゃんがいます。12月初めに9.7kgだった体重が12月末に10.2kg、1月中旬に10.8kgになり、6,7ヶ月検診にて「増えすぎなので、夜間に添い乳での寝かしつけを希望するなら、昼間の授乳回数を減らしてください」と指導されました。具体的には「7時授乳、10時離乳食、13時授乳、16時離乳食、19時授乳での寝かしつけ、夜間頻回授乳OK」というものでした。
    それから1週間、言われた通りにして過ごしました。
    赤ちゃんは補完食の時間によく食べ、お茶もよく飲み、特に食後におっぱいを恋しがる気配もありません。しかし乳首の色は次第に薄くなって来ました。回数が減っておっぱいが張ることもありません。授乳の時にはかなり存分に飲ませていますし長々と吸い付いているのであまり飲まないわけではありません。しかしこのまま続けていると分泌が減ってしまうのではないかと不安です。
    体重がグラフより飛び抜けて重いことが肥満であることとは結びつかない、とのことですが、増え方が急すぎるから授乳回数を減らす、という指導は適切でしょうか。疑問です。本当はもともとやっていた補完食のたび、食後に授乳するスタイルに戻したいです。
    今回の医師からの指導についてご意見をいただけないでしょうか。

    さらに、そんな中追い討ちをかけるような事態になってきました。下の歯に続いて上の歯が生え出し、むずがって乳首を強く噛むことがかなり頻繁になってきたのです。
    乳首から血が出ることもあるので、噛んではいけないことを覚えさせようと「噛んだら低い声で『噛むのはやめてください』と伝え、その時の授乳は止める」ということをやろうと思っています。そうすればおっぱいを噛んではいけないと学習できるという助産師のブログを見つけたからです。
    でもそれをするとさらに授乳回数が減ってしまうのではないかと心配です。でもどのように対応すれば良いのかもわかりません。特に寝かしつけ前の授乳では甘えて真剣に飲まず、飲み始めたと思ったら強く咬む…ということを必ずやります。かなり辛く、授乳することに恐怖も覚えるくらいです。どのように対処すべきでしょうか……。

    • お子さんの体重、母乳の分泌、かまれることと、心配なことが重なって、ストレスも大きいことと思います。
      体重が増えすぎだから授乳回数を減らせとは、母乳育児の科学的知識を持つ専門家ならしないんじゃないかなと思います。

      過体重が心配なら、体重-身長曲線をチェックしてみてもいいかもしれません。

      過体重になりやすい食事内容は、砂糖や脂質のとりすぎがあります。
      母乳過多が原因で、体重が増えすぎることもあります。

      噛まれるのはかなりストレスですよね。
      ちょっと文献や海外のサイトを調べてみましたが、納得できる答えはなかったので、自論でよければ、2歳までの母乳の記事のコメント欄をご覧ください。

      私は、いちいち授乳をやめなくていいと思います。
      噛みそうになるたびに何度も仕切り直せば、短時間で繰り返し学習できるので、より良いのではないかなーと思います。

    • co
    • 2018年 5月 28日

    はじめまして。
    9ヶ月の息子を育てています。
    離乳食を始めてからこのサイトに行き着き、それからは補完食に徐々に切り替えながら行っています。周りに補完食に詳しい人がいないのでこれでいいのかと不安になった時はこちらのサイトを見て気持ちをリセットしています。

    9ヶ月に入り補完食をすぐに嫌がるようになり、その分母乳を欲しがるようになりました。
    今まで食べていた量の半分以下しか食べない日もあります。食べたくない時期なのか、母乳の飲み過ぎなのか、どちらともかもしれないですが栄養面で心配です。せめてと思いレバーペーストを毎日食べさせてはいるのですが、、、
    このまま母乳を欲しがるだけあげて良いのでしょうか?
    市役所の栄養士の方には『母乳を与えすぎだからすこし控えて』と言われました。
    ただ、私の市の栄養士は従来の離乳食ベースで話すのであまり聞かない方が良いのかなぁと思っています。
    気持ち的にはあげたいのですが、歯が生えてきた為と授乳回数が多くて乳首が疲労困憊で吸われるたびに痛みがあるので少し間隔をあけて乳首を休ませてあげたいという本音もあります、、

    • 以前より食事量が減って、その分哺乳量が増えたため、負担や不安を感じていらっしゃるんですね。

      すでに試されていたら全く役に立たないので無視して欲しいですが、以前より成長したお子さんに合った食事形態を模索し直す段階に入ったのかな?と想像します。
      例えば、そしゃくが簡単な野菜を、ざっくり潰した程度のものを加えたり。揚げ物や炒め物など、油で調理したものを潰したりしたものを加えたり。
      大人の食事から取り分けしたり。食パンなど、今までと違う主食を試したり。

      レバーペーストを毎日食べさせているcoさんも、食べているお子さんも、なかなかできないことですし、とてもすごいと思います!

      大人からの取り分けを中心に、どんどん手を抜く方向でチャレンジしてみて、それでも状況が変わらなければ、また詳しくコメントくだされば一緒に考えてみたいと思います。

      たぶん母乳のせいじゃないので、可能な範囲で、好きなだけ飲ませても大丈夫だと思います。

        • co
        • 2018年 5月 30日

        返信ありがとうございます。
        レバーペーストについて褒めていただきとても嬉しいです。日々不安の中子育てしているのであたたかい言葉をかけていただけるとすこし自信が持てます。ありがとうございます。

        食事形態は9ヶ月に入るすこし前から取り分けや炒め物、揚げ物などレパートリーを増やし、おやきなどを作って手づかみ食べも取り入れているのですがあまり食べてくれません。

        椅子も嫌いなようで10〜15分ほどで降りたがります。
        最初はこちらのサイトを参考に降ろして遊ばせながらあげていて、時間はかかりますが完食してくれることもありました。ですが通っているベビー教室でマナーを早くから教えるべきと言われ、自分の判断に自信が持てなくなってしまい今は降りたがって抱っこであげてそれでも嫌がるならご飯を終了させています。
        その結果授乳回数が増えたのでしょうか。
        私の希望としては楽しくご飯を食べてほしいので遊びながらでも美味しか食べてもらいたいのですが、マナーはいつから教えていけばいいのでしょうか?

        質問内容が多くなってしまいすみません。

        • すでに十分に工夫されてましたね、すみません。
          その中で、「イスに長く座ってられない」というポイントが見えてきたんですね。

          WHOは「補完食を食べさせるには、大人側の多大なる根気が必要だ」と言っていますし、「集中して食べないならおしまい」方式は、もしかすると栄養不足のリスクがあるかもしれません。

          とはいえ、赤ちゃんにマナーを守らせるように母親を指導する大人は多いですよね。本人は良いこと言ってる感じが快感なのかもしれませんが、実際は無理難題なことが多いのです。

          マナーは、言葉での指導より、周囲の言動の影響が大きいと思うので、私たち大人が遊び食べをしない、乱暴なことをしない、という態度でいることを優先するといいんじゃないかなと思います。

          マナーは、「こうすると気分が良い」と本人が動機を持つと身につきやすいので、お兄さんお姉さんに憧れ始める2-3歳くらいが向いているんじゃないかな?と、個人的には思います。

          ご飯は美味しくて楽しいものだ、と身についてから、次のチャレンジとして、無理のない範囲で取り組めるといいのではないでしょうか。

          遊び食べの限度は、たとえば団子のように窒息のリスクがあるものを口に入れて歩き回るのは危険だろうし、泥遊びしながら食事をするのは衛生面に問題があるだろうけど、「安全」であれば、大抵のことはありだと思います。

          むしろ、補完食の時期の子どもは、食事も遊びの一部だと思います!

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