「母乳過多なのに満足そうに見えない・体重が増えない」の謎

自分でも、「母乳は十分に出てる」とはっきり感じるほどなのに、赤ちゃんは授乳後も落ち着きがなかったり、赤ちゃんの体重増加が控えめで、あげくの果てに「母乳不足。ミルク足して」と指導されてしまったりすることも…あるのです。

 

もちろん、母乳の生産量が不足している わけじゃありません。

 

考えられる主な原因は、次の2つ。

①母乳は溜まっているのに、赤ちゃんがおっぱいに上手に吸着できずに飲めていない場合

②常に作られる母乳量が多すぎて、カロリー低めの前乳しか飲めていない場合や、乳糖の過負荷が起こって上手く消化できていない場合

 


<解説>

①上手におっぱいに吸着できているかどうかは一番大事!!

 

上手におっぱいをくわえて、より短い時間・少ない回数で効率よく母乳を飲むためには、ポジショニングのスキルが欠かせません。

 

体力や筋力がない赤ちゃんの場合は、直母の後に、追加で搾乳をコップで飲ませてあげる方法も有効です。

カップフィーディングのやり方(図解)

 

②過分泌が重症の場合は、めいっぱい飲んでも「カロリー不足」になることもある。

赤ちゃんは、産まれてすぐでも、自分に必要なカロリーが分かっているので、満たされれば、それ以上飲もうとはしません。

その一方で、キャパシティの限界がくれば、たとえ飲み足りないと思っても、それ以上は哺乳できないようです。

1回の哺乳量(胃の容量)だけの問題じゃなく、消化吸収のキャパシティから、いくら母乳がたくさん生産されていたとしても、それぞれの赤ちゃんが1日に哺乳できるMax量より多く哺乳することは無理なんですね。

 

さらに乳糖過負荷によって、二次的な乳糖不耐症になり、消化吸収能力も落ちてしまうこともあるようです。

 

この場合、いかに過分泌を抑え、高カロリーな後乳を飲ませることができるかが肝です。

過分泌の根本的な解決方法など→※母乳過多・過飲症候群・乳糖不耐症まとめ|原因と対処法

 

 

主な参考文献

1. Fomon SJ, Filer LJ, Thomas LN, Anderson TA, Nelson SE. Influence of formula

concentration on caloric intake and growth of normal infants. Acta Pediatr Scand, 1972, 64: 172-81.

2. Brooke OG, Kinsey JM. High energy feeding in small for gestation infants. Arch Dis

Child, 1985, 60: 42-46.

3. E. M. Widdowson, Dunn Nutritional Laboratory. Food intake and growth in the newly-born. Infant Nutrition Research Division, 1971.

2017/5/13更新

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