マラリアと母乳育児|授乳OKな薬・NGな薬|WHO

WHOが発表している、「授乳中に飲める薬と飲めない薬」の一覧表のうち、マラリアの予防や治療に使われる薬が、授乳にどのような影響を与えるかのリストです。

 

WHO必須医薬品リスト第11版「母乳育児と母親の薬物療法」

6.5 抗原虫薬

6.5.3 マラリアの治療薬

 

(a) 根治的治療薬

●クロロキン

授乳と両立できます。

赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(溶血・黄疸)。早産児や月齢1カ月未満の乳児の場合は、特に注意が必要です。G-6-PD欠損の乳児の場合は避けましょう。

 

●プリマキン

授乳と両立できます。

赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(溶血・黄疸)。早産児や月齢1カ月未満の乳児の場合は、特に注意が必要です。G-6-PD欠損の乳児の場合は避けましょう。

 

●キニーネ

授乳と両立できます。

赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(溶血・黄疸)。早産児や月齢1カ月未満の乳児の場合は、特に注意が必要です。G-6-PD欠損の乳児の場合は避けましょう。

 

相補薬

●ドキシサイクリン (B)

商品名:ビブラマイシン

授乳と両立できます。理論的に、特に長期間服用した場合は、歯の着色や骨成長阻害が起こる可能性があります。

 

●メフロキン (B)

商品名:メファキン

より多くのデータが利用可能になるまで、可能なら避けましょう。

 

●スルファドキシン・ピリメタミン合剤 (B)

商品名:ファンシダール

月齢が高く、健康な、満期産児の場合は授乳と両立できます。早産や、月齢1カ月未満の乳児の場合は、可能なら避けましょう。赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(溶血・黄疸)。G-6-PD欠損の乳児の場合は避けましょう。

 

適応症が制限されるもの :

●アーテメータ/ アーテメター/ アルテメテル

この薬は、以前から授乳中のお母さんに用いられてきたもので、母乳を飲んでいる乳児に有害な影響は観察されていません(WHOのRBM部門による報告)

 

●アーテスネート/ アルテスナー

この薬は、以前から授乳中のお母さんに用いられてきたもので、母乳を飲んでいる乳児に有害な影響は観察されていません(WHOのRBM部門による報告)

 


(b ) 予防法

●ドキシサイクリン

商品名:ビブラマイシン

授乳と両立できます。理論的に、特に長期間服用した場合は、歯の着色や骨成長阻害が起こる可能性があります。

 

●プログアニル

授乳と両立できます。

 

●クロロキン

授乳と両立できます。

赤ちゃんに副作用が出ないか観察しましょう(溶血・黄疸)。早産児や月齢1カ月未満の乳児の場合は、特に注意が必要です。G-6-PD欠損の乳児の場合は避けましょう。

 

●メフロキン

商品名:メファキン

より多くのデータが利用可能になるまで、可能なら避けましょう。

 

相補薬・安全性の分類方法を詳しく知りたい→※一覧表の使い方

同じカテゴリーのその他の薬剤はこちらから→※感染症目次

目次に戻る→※「母乳育児と母親の薬物療法」WHO必須医薬品リスト第11版|目次

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

理系育児オススメ記事

ページ上部へ戻る