ウイルス感染と母乳育児|授乳OKな薬・NGな薬|WHO

WHOが発表している、「授乳中に飲める薬と飲めない薬」の一覧表のうち、ヘルペス、帯状疱疹や水ぼうそう、HIVなどのウイルス感染の治療に使われる薬が、授乳にどのような影響を与えるかのリストです。

 

WHO必須医薬品リスト第11版「母乳育児と母親の薬物療法」

6.4 抗ウイルス薬

6.4.1 抗ヘルペスウイルス薬

●アシクロビル

商品名:ゾビラックス、など

授乳と両立できます。

 

6.4.2 抗レトロウイルス薬(HIV)

●ネビラピン

商品名:ビラミューン

予防法を行うことは、AZT予防法による軽度の貧血を除いて、乳児への短期の影響は最小限であり、小児に重大な初期の長期的な毒性が生じるとしたら、子宮内でのAZT暴露に次ぐが、めったにないようである。

(引用元:Mofenson KM, Munderi P. Safety of anti-retroviral prophylaxis of perinatal transmission on HIV-infected pregnant women and their infants. UNAIDS 2002)

 

●ジドブジン

商品名:レトロビル

予防法を行うことは、AZT予防法による軽度の貧血を除いて、乳児への短期の影響は最小限であり、小児に重大な初期の長期的な毒性が生じるとしたら、子宮内でのAZT暴露に次ぐが、めったにないようである。

(引用元:Mofenson KM, Munderi P. Safety of anti-retroviral prophylaxis of perinatal transmission on HIV-infected pregnant women and their infants. UNAIDS 2002)

 

 


HIV感染/ AIDSの治療薬には、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬・非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬・プロテアーゼ阻害薬があります。ネビラピンとジドブジンは、HIVの母子感染を減らしたり、防いだりすることが示されています。これは、授乳と投薬治療というテーマを扱っているここ限定での効能です。妊娠中を除いて、ジドブジン単体を用いる方法は、今では耐性の問題から使用されていません。三重に行われる治療法は、多くの場合、国家の薬剤に対する予算を超えてしまうので、HIV/AIDSの治療方針は、国ごとあるいは機関ごとに決定しなければいけません。

 

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