母乳を減らす補足の仕方をしていませんか?|混合栄養
今より母乳を増やしたいなら、母乳育児を続けたいなら、ミルクの与え方で、気をつける点がいくつかあります。
●ミルクの補足を判断する前に●
- 直母の授乳の仕方(ポジショニングと乳房への吸着の仕方・授乳時間・回数)を改善する
- 「母乳不足感」が原因でミルク補足していないかチェックする
●補足する時の注意点●
- 哺乳瓶を使う回数が多くなるほど、おっぱいを飲むのが下手になると心得る
哺乳瓶は、直母が下手になる要因だったのです。
「赤ちゃんはおっぱいと哺乳瓶を、両方上手に飲み続けられるもの」とは、あまり期待しない方がいいです。
哺乳瓶拒否か、乳頭混乱になるリスクがあります。
乳頭混乱は、おっぱいをぎゃん泣きで拒否!となり、精神的にも辛く、母乳育児の継続をあきらめてしまうこともあります。
そうなる前に、哺乳瓶は使わずに、カップフィーディングなどで飲ませるようにします。
- 直母の前にミルクを飲ませない。必ず直母→ミルクの順番にする。
母乳を飲む量が減ってしまうと、生産量も減ってしまうので、母乳優先にします。
- 月齢が上がったからと、自動的に補足量を増やさない
平均的には、月齢が進んでも、必要な乳汁の量はそれほど増えません。
なので、ミルクの量を増やすほど、母乳の生産量が減る可能性があります。
- 6カ月未満の赤ちゃんには、白湯や果汁などは必要ない
母乳以外の食べ物や飲み物を与えれば与えるだけ、母乳を飲む機会が減るため、生産量が減る可能性があります。
- ミルクの補足時間(3時間おき)に合わせて母乳を与えない
そうすると、1日の授乳回数が8回以下になるので、母乳の生産量を増やすことが難しくなります。
母乳は1日に8-12回以上を目安に、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳します。
例えば、「母乳→母乳+ミルク→母乳→母乳→母乳+ミルク…」というようなスケジュールでいいんです。
- 夜、寝る前にミルクを飲ませるかどうかは慎重に考える
夜間は母乳量を維持するために重要な時間帯なので、直母回数がゼロにならないほうがベターです。
特に、新生児期の夜間は、母乳の生産量が昼間より多くなるメカニズムがあり、母乳の生産能力をあげるためにも効率のいいゴールデンタイムです。
多くのお母さんが経験する母乳不足感
一般的に、赤ちゃんの様子で困ったことがあると、何かとおっぱいのせいにされがちです。
そのため、たとえ必要以上に母乳が作られていたとしても、「母乳が出ていない」と感じることも珍しくありません。
母乳育児を軌道に乗せるために必要なのは、運や根性ではなく、知識とスキルです。
張らないおっぱい・少ない搾乳や直母量に不安を感じたら、母乳不足感の知識が、迷信を撃退する助けになります。
増えない体重・多すぎる授乳回数・長すぎる授乳・おっぱいの痛みを解決するには、ポジショニングのスキルが欠かせません。
2017/4/15更新
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