1回の直母量が少ない…でも大丈夫!|数値の見方

まず、ミルクの缶に書かれた月齢相当の補足量と、直母量を比較して、母乳の分泌が十分かどうか判断することはできません

 

1回の直母量で判断できるのは、「母乳が出ているか」ではなく、「上手に乳房に吸着して効率よく飲めているか」「オキシトシン反射が起こったか」です。

これは、とても重要な前置きです。

 

例えば、母乳はたくさん分泌していても、ポジショニングが悪いと、上手に乳房に吸着できなくなり、直母量がとても少なくなってしまうことがあるのです。

 

母乳育児は、ポジショニングが悪いとトラブルが多くなるので、ここをチェックします。

母乳が足りているかどうかは、直母量ではなく、赤ちゃんの尿や体重変化で簡単に判断できます。

 


<直母量のはかり方>

1回の直母量は、授乳する前後で、赤ちゃんの体重が何グラム増えたかで計算します。

できるだけ誤差(最小表示g)の小さな体重計で量ります。

 

ただし、月齢やその他の条件によって、妥当な数字は変わってくるので、素人判断は非常に難しいです。

母乳育児の知識と熟練したスキルを持つ助産師の方に、チェックしてもらえるとベストです。

 


<熟練した医療スタッフが近くにいない!どうする?>

直母量を調べなくても、多くの場合、他のサインからトラブルの有無をチェックすることができるので、母乳育児を軌道にのせることができます。

 

でも、どうしても母乳育児がうまくいかない場合は、自分でなんとかするしかないんですよね。

以下に、WHOのガイドラインを参考に注意点をまとめたので、飲めているのか怪しい場合、ベストじゃないですが、参考程度にしてみてください。

 

●新生児期の場合●

産後数日は、直母量が10 g以下でも、母乳のみで足りる場合があります。

 

日を追うごとにだんだん直母量が増えていけば、「適切な授乳」ができている証拠になります。

なかなか増えない場合は、授乳の仕方に問題がある可能性が高いです。

 

退院後も直母量が10 g以下の場合は、入院中の授乳回数が少なすぎたか、ポジショニングが悪い可能性が高いです。

授乳の仕方を改善すれば、徐々に哺乳量は増えていくでしょう。

 

●月齢一カ月以上の場合●

朝晩、時間帯をずらして何回か量ってみて、50 g以上飲めていたら、まず大丈夫なのではないでしょうか。

それでも、赤ちゃんの体重増加が少ないなら、授乳回数が足りない可能性が高いです。

この程度の場合、直母量が40gか?100 gか?よりも、重要なのは、赤ちゃんの尿と体重の変化です。

 

何回量っても直母量がとても少ない場合(10gや20gなど)は、ポジショニングを含めて授乳の仕方が良くない可能性が高いです。

授乳の仕方が改善できれば、徐々に哺乳量も生産量も増えていくでしょう。

 

 

 

また、直母量は多くても、乳首の痛みがあれば、ポジショニングが悪いサインになります。

詰まりや乳腺炎などトラブルのリスクが上がるので、飲めているからといって痛みを我慢せずに、ポジショニングをチェックしてみてください。

 

直母量が少ない場合も、「今、まさに増えつつある時期」かもしれないので、がっかりするのは早すぎます。

くれぐれもポジショニングにはよく注意して、1日に8-12回以上の授乳を続けながら、赤ちゃんの尿と体重変化をチェックしてみてください。

体重増加が少なければ、ポジショニングが悪いか、授乳回数が少ない可能性が高いです。

 

「母乳不足感」の対処法と、母乳を飲めているかの判断方法について↓

「母乳不足」という言葉は正しくない!母乳不足に関する記事まとめ

 

適切な授乳の仕方や母乳量について↓

ポジショニングの記事一覧

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第2章まとめ|誰も教えてくれなかった、おっぱいと母乳の基礎知識

上手に飲めない?授乳を拒否する?授乳が難しく感じる原因と対処法

書籍「ちょっと理系な育児 母乳育児編」に、母乳不足感を打ち消すための科学的知識がまとめられています。

2017/1/27更新

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コメント

    • モモ
    • 2017年 1月 30日

    こんにちは。母乳育児に悩みに悩んで良いのかわかりませんが、コメントさせて頂きました。
    生後3ヶ月10日の娘がいます。
    今までは1日200から400位ミルクを足した混合でやっていました。仕事復帰もあるし旦那さんにも預けられるので混合で満足していました。
    ところが2週間位前から哺乳瓶拒否になってしまい、哺乳瓶を口に近づけるだけで大泣き全く飲めなくなってしまいました。母乳だけで足りているのか気になり良くないとおもいながらスケールを買って毎回母乳量を測っています。
    測ったところ夜中は1回100前後朝方100前後日中は90から60夕方になると50から30位で1日6、7回程。totalで600g位で脱水が心配です。授乳中に寝てしまい起こしてももう飲まなくなってしまいます。夜中も無理矢理起こしてやっと1回飲ませている状態です。日中も70gしか飲めてないのに平気で4、5時間位寝てしまいます。
    また、片方のおっぱいだけ飲んでもう片方を飲ませようとすると大泣きして拒否したり(口に含むけどすぐ口を離しまた口に含むけどすぐ離すを繰り返して大泣き)口をチュパチュパさせてタオルを吸ったりしている時にお腹空いたのかなとおっぱいを近づけても大泣きします。飲みたくないのかもしれませんが…そのため授乳回数も増やせない状態です。
    哺乳瓶拒否になってしまった以上母乳のみで育てる覚悟が出来たのですが、夜中は1回のみしか飲まず朝には胸がカチカチ。授乳間隔が広い。回数も少ない。時には片方しか飲まずに4時間位寝てしまうという状態でただでさえ少ない母乳量が更に減ってしまわないか心配です。
    哺乳瓶拒否のため途中で搾乳してしまうと搾乳分は結局捨てることになるためもったいなくて搾乳出来ません。
    長くなりましたが、脱水栄養不足が心配なことと母乳量が減ってしまわないかが心配です。
    また哺乳瓶拒否とおっぱい拒否?をどうしたら良いのか返信頂けると嬉しいです。
    よろしくお願い致します。

    • ミルクを拒否するようになったけど、母乳のみで足りているのか不安に思っていらっしゃるんですね。ミルクをあげていた頃に比べて、母乳を飲む回数も減っているということでしょうか。

      十分な母乳が飲めているかどうかは、おしっこと体重推移をチェックすることでわかります。おしっこの回数が6回未満で色やにおいが強ければ、十分な母乳が飲めていないサインになります。1日600 mLで満足な赤ちゃんもいますし、直母量は、あまり参考にならないので、いったん横に置いておいていいかもしれません。

      おっぱいを拒否する理由はいろいろあるかもしれませんが、もしかすると、母乳のみで育てられるかの不安が大きいために、お子さんにモモさんの緊張が伝わって、泣いているのかもしれません(しかし不安になるのも、もっともだと思います)。
      少しでもモモさんの不安を減らすために、母乳育児が軌道に乗る授乳方法母乳不足感の記事がお役に立てるかもしれません。

        • モモ
        • 2017年 1月 30日

        早々に返信ありがとうございます。尿量は1回量がミルクを足していたときより少ないですが、回数は8回以上出ています。便は1日1回です。体重は哺乳瓶拒否が始まってから減ってはいませんがほとんど増えていない状態です。明後日の健診でキチンとした体重を測ってもらおうと思っています。
        記事を見せて頂いておっぱい拒否はポジショニングが上手くいってないように感じました。わかっていても実際に行うのはナカナカ難しいですが常に念頭に置いておこうと思います。
        授乳の回数ですが、哺乳瓶拒否して最初の何日かは泣いて欲しがり回数が増えていたので1日8回以上授乳出来ていました。
        しかし、段々欲しがる回数が減っていき長い時間寝るようになって寝ているのを起こして授乳しようとすると大泣きするようになり回数が減ってしまいました。省エネモードですかね?
        最近少し母乳量が増えてきたような実感があったのですが、その矢先に回数が減ってしまったのでせっかく増えてきた母乳量がまた減ってしまわないかが心配です。

          • モモ
          • 2017年 1月 30日

          続けて質問失礼します。やはり母乳量を維持するには1日8回以上3時間あけずに授乳は必須なのでしょうか?
          また、どの位で作られる母乳の量は減っていってしまうのでしょうか?(全くあげずに2日程度でほぼ出なくなってしまうとか。授乳回数が1回減っただけでも母乳が作られる量は減ってしまうとか。個人差はあるとは思うのですが)
          ここ3日間位は授乳回数が5、6回まで減ってしまっています。
          搾乳しないまでも、時間があいてしまう時は少しでも指で刺激して出した方が良いのでしょうか?指では意味はないですか?

        • 授乳回数5-6回で体重が増えておらず、眠りがちということで、十分な母乳が飲めていない可能性があります。
          ご希望とは違うやり方かもしれませんが、私だったら、まず搾乳をコップで飲ませてみると思います(カップフィーディング)。そうすることで、哺乳不足解消と母乳の生産量維持の両方に、効果が期待できるからです。

          また、コメント欄では情報提供のスペースが足りないので、母乳の生理学の記事を見ていただくと、知りたい情報が見つかるんじゃないかなと思います。

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