これがWHOの成長曲線だ!

「健康に成長している」「母乳で育つ」赤ちゃんのデータを基に、健康に関する世界のトップレベルのスペシャリストが作った成長曲線です。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

添付資料2 成長曲線

 

1993年に、WHOは、人体計測的な参考文献を使って解説された総説を、改訂することにしました。

この総説では、1970年代後半からアメリカのNCHSWHOが共同で出した成長曲線の文献を国際的な基準として推奨していましたが、これは幼児期の成長として不適切なものであると結論づけられました。

よって、新しい成長曲線が必要だということになりました。

1994年の世界保健会議(WHA)で、この勧告が認められました。

 

その決定を受けて、WHOMGRS(成長に関する文献を研究するセンター)が発足しました。

世界中の子どもたちの成長と発達を評価するための新しい成長曲線を作るために、1997年~2003年にかけて活動を行いました。

MGRSは主な成長のデータを集めて、多様な民族や文化(アメリカ・ノルウェー・ブラジル・ガーナ・インド・オーマン)で産まれ育つ、8440人の母乳で育っている健康な赤ちゃんと幼い子どもたちから得られた情報と関連付けました。

 

これらの成長曲線のうち、体重月齢のグラフをここに添付しています。

SD(標準偏差)カーブとグラフの体裁は、IMCI(小児疾患統合管理)で用いることができるように、修正されています。

つまり、最初の2カ月は週単位にして、月齢2カ月から60カ月までは月単位にしてあります。

 

新しい成長曲線の対象になった赤ちゃんは、数多くの基準を満たして「健康である」と認められているだけでなく、そのお母さんも健康に関する条件(妊娠中・産後通じて喫煙していないことなど)を満たしています。

民族・文化(食文化含め)・経済状況・社会情勢の違いに関わらず、健康に育っている赤ちゃんは、このスタンダードカーブに沿って成長するということが分かったのです。

 

上記の成長曲線(体重-月齢曲線)を印刷して実際に記入していくことで、お子さんの成長をチェックすることができます。

 

簡単・正確に体重推移を評価する方法

WHOは、「赤ちゃんの成長曲線がどんなカーブを描くか」を重要視しています。スタンダードカーブに沿っていればOKで、平均より多いか少ないかは気にしなくていいのです。WHOの成長曲線は、基準となるスタンダードカーブが複数描かれているので、自分の赤ちゃんの体重推移をチェックしやすくできています。

成長曲線から、利用できる成長曲線や、どうやって評価したらいいのかなど、詳しい情報を得ることができます。母乳が足りない不安感は、母乳不足感も参考にどうぞ。

2017/2/22更新

 

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