月齢6カ月までの赤ちゃんの栄養法のチェックリスト|専門家向け
子どもの成長などに問題がある場合は、栄養法の履歴・健康・母親の状態などを問診すれば、原因と対策が分かります。
赤ちゃんにできるだけ負担をかけずに健康に育てるために、重要なポイントがまとめられています。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第5章 乳幼児の栄養法の継続的支援
5.4 状況を評価しましょう
5.4.2 栄養法の履歴をチェックする
囲み記事No.11 栄養法の履歴のチェックリスト(月齢0-6カ月の赤ちゃん)
- 子どもの月齢
- 子どもの栄養法について、特に心配なことは何か
<授乳について>
- 何を与えているか(母乳・人工ミルク・牛乳・その他)
- 授乳の頻度
- 直母にかかる時間/直母以外に飲ませる乳汁の量
- 夜間授乳について
- 乳汁以外に与えている食べ物(種類・頻度・開始時期)
- 乳汁以外に与えている飲み物(種類・頻度・開始時期)
- 哺乳瓶を使用しているかと洗浄方法について
- 栄養法で困難を感じることについて(母乳育児/その他)
<子どもの健康について>
- 子どもの成長曲線(出生体重・現在の身長・体重)
- 一日の尿の回数(6カ月未満の場合は6回以上必要)
- 便の頻度と固さ
- 病気
<妊娠・出産・出産直後の授乳(可能であれば)>
- 産前ケア(妊婦検診など)について
- 産前ケアを受ける際に、授乳についてどのように話し合ったのか
- 出産について
- 母子同室だったかどうか
- プレラクティール・フィーズを与えたかどうか
- 産後の授乳介助について
<母親の状態と家族計画>
- 年齢
- 健康(栄養状態や投薬を受けているかを含む)
- 乳房の状態
- 家族計画について
<上の子どもの栄養法について>
- 今回の赤ちゃんは何番目の子どもか
- 上の子どものうち、母乳育児をした人数とその期間
- 母乳育児をしていた場合、完全母乳だったのか混合栄養だったのか
- その他に行っていた栄養法について
<家族と社会的な状況>
- 仕事の状況
- 経済状態
- 家族は赤ちゃんの栄養法についてどのような態度を取っているか
例えば、体重が増えなければミルクを足す、という対処方法は簡単です。
しかし、実際は、母乳育児がうまくいかないのは、母親の体質が原因ではなく、母乳育児の管理方法がよくないことがほとんどです。
これらの質問の意図や、答えをどう判断すればいいかのヒントは、WHOのガイドラインにあります。
2017/4/7更新
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