代替栄養とは
そもそも代替栄養とはどういう意味なのでしょうか?
何のために用いるのでしょうか?
以下は、WHOによる代替栄養の定義です。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法
6.5 HIV陽性のお母さんから生まれた赤ちゃん
囲み記事No.17
代替栄養
代替栄養とは、
- 子どもが大人と同じ食事で全てをまかなえるようになるまでの期間
- 母乳を飲んでいない子どもに
- 子どもが必要とする全ての栄養素が入っている食事とは別に
栄養補給する方法のことです。
代替栄養とは、
- 生後6カ月間は、適切な母乳の代替品を、母乳の替わりにすること
- 月齢6カ月~2歳になるまでは、正しい補完食と一緒に母乳の代替品を与えること
を意味します。
この期間に、子どもが栄養不良になるリスクがとても高くなります。
母乳の替わりにするためには、適切な成分構成で、確かなところから安定して手に入れることができる母乳の代替品が必要です。
加熱処理された搾乳も同様に使うことができます。
(厳密には代替栄養ではありませんが、同じように衛生的に準備し、計量することが必要なので、ここでは同じように取り扱っています)
代替栄養の準備をするために、お母さんや赤ちゃんのお世話をする人には、水・石鹸・熱源・道具と、準備するための時間、正確に衛生的に準備するための知識が必要です。
ミルク、水、他の成分の計量の仕方、道具を清潔にする方法についての詳しい指導も必要です。
市販の調製粉乳は、ラベルに書いてある説明書に従って慎重に準備し、子どもの体重と月齢に適切な量を与えるようにしましょう。
必要な量の情報もラベルに書いてあります。
つまり、月齢6か月になるまでは母乳の代わりになる栄養、6カ月~23カ月の間は補完食と一緒にとる栄養、という意味なんですね。
2013/7/26更新
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