低出生体重児の1回の哺乳量
在胎週数36週未満の早産かつ、低出生体重で産まれた赤ちゃんの、体重別の1回分の搾乳量のガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法
6.1.2 飲ませ方
表8 低出生体重児の栄養摂取の推奨量(1回分)
摂取量(ml) |
|||
|
2000-2500 g |
1500-2000 g |
1000-1500 g |
生後 |
(3時間おき) |
(3時間おき) |
(2時間おき)※ |
1日目 |
17 |
12 |
6 |
2日目 |
22 |
16 |
7 |
3日目 |
27 |
20 |
8 |
4日目 |
32 |
24 |
9 |
5日目 |
37 |
28 |
11 |
6日目 |
40 |
32 |
13 |
7日目 |
42 |
35 |
16 |
コップで飲ませる場合、赤ちゃんがこぼすことや食欲が変化することも考えて、毎回5 ml多くします。
※出生体重が1250 g未満の赤ちゃんで、おっぱいを求めるサインが見られない場合は、1-2 mlの少量を1-2時間おきに飲ませるところから始めます。そして、足りない分は静脈への輸液でまかないます。
表の必要量は、以下のことに基づいて計算しています。
・24時間で8回授乳を行う場合
赤ちゃんへの授乳回数が24時間で8回より多くなる場合は、トータル量を同じにするために、それに合うように一回分の量を減らしましょう。
<解説>
表8は、より実践的な数字です。
1日8回授乳すると仮定して計算された、1回分の搾乳量です。
→例えば2000-2500 gの赤ちゃんに、10回に均等に分けて授乳するなら、1回の哺乳量はこう修正します。
1日目 17 x 0.8 = 13.6 ml/回
2日目 22 x 0.8 = 17.6 ml/回
3日目 27 x 0.8 = 21.6 ml/回
など。
搾乳できる量や、赤ちゃんの要求に合わせて、調整できるといいですね。
搾乳は、産後できるだけ早く開始し、1日8回以上行っていれば、赤ちゃんの成長と共に、搾乳できる量も増えていくそうです。
搾乳をより楽に、たくさんするコツは、タグ#搾乳をどうぞ。
在胎週数が36週以降で産まれた場合は、直母での授乳が可能です。
2017/4/6更新
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