代替栄養が妥当なお母さんの状態

母乳育児のメリットデメリットを考えたうえで、授乳をしないことを選択することもあります。

WHOのガイドラインには以下のように書かれています。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

添付資料1 代替栄養を利用することが妥当な医学的理由

 

以下に述べた状態のお母さんは、標準的なガイドラインに従って治療を受けるべきです。

 

<ずっと母乳育児を避けることも正当化されると考えられるお母さんの状態>

  • HIV感染
    代替栄養が容認でき・実行可能で・入手可能で・持続可能で・安全な場合(=単語の頭文字を取ってAFASSという)(6)

 

HIVに感染したお母さんの子どもにとって、もっとも適した栄養法が何になるかは、

お母さんの健康状態を含め、お母さんと赤ちゃん個々の状況によって違います。

お母さんが受けられそうな、利用可能な保健サービスやカウンセリングと支援を、考えるべきです。

 

代替栄養がAFASSの条件を満たす場合は、HIVに感染した女性は授乳を一切しないことが推奨されます。

 

HIVに感染したお母さんが、

生後6カ月間に混合栄養(母乳だけでなく、他の飲み物や人工栄養や食べ物も与えること)を行うことは、

常に避けるべきです。

 

HIV陽性のお母さんの母乳育児については、例外的に困難な状況での母乳育児に載っています。

2016年現在、HIVと母乳育児に関するガイドラインが改定され、「抗レトロウイルス剤で治療しながら母乳育児は続けられる」という方向へ方針が変わっていますのでご注意ください。

2017/1/26更新

 

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