②BFHの職員は知識と技術のトレーニングを受けます

母乳育児に関して、

「スタッフによって言うことが全然違う…」

という経験はないでしょうか。

 

 

全ての赤ちゃんに優しい病院(BFH)が守らなければいけない、母乳育児を軌道に乗せるための10ステップ(通称:母乳育児を成功させるための10カ条)の、ステップ2です。

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第4章 産科施設における、乳児の栄養法の管理と支援

4.2 方針とトレーニング

 

Step 2  この方針を実施するうえで必要な知識と技術を、全ての関係職員に指導する。

 

お母さんと赤ちゃんに責任のある全ての職員は、方針を実行するためにトレーニングを受けなければいけません。

それにはお母さんが母乳育児を開始し、確立できるように困難を克服する手助けをすることも含まれます。

 

WHOとユニセフはそのためにトレーニングコースを開発しました(7,8)。

 

BFHで働いている、母子と関わりのあるすべての職員は、10ステップを実行するためのトレーニングを受けておく必要があるんですね。

 


ステップ2に関しては、BFH認定という肩書のない病院の場合は、以下の条件に当てはまるほど、赤ちゃんに優しい病院だと考えられます。

  • どのスタッフも、分からないことは別のアドバイザーを連れてきてくれるなどして、間違ったことや、適当なことを、したり言ったりしない(人によってアドバイスが矛盾しない)。
  • スタッフに授乳の介助をしてもらうと、直母量が増えたり、乳首の痛みが減ったり、乳房トラブルが減ったりするなど、技術が信頼できることが分かるような、目に見える効果がある
  • どの医療スタッフも、授乳のカウンセリングをしないままミルクの補足を判断しない。(信頼できる専門家の見分け方)
  • 授乳に関するアドバイスは命令ではなく提案であり、つねにお母さんに選択権がある

 

母乳育児の立ち上がりに必要なのは母親の努力より医療システム!

BFHと名乗る病院全てが達成しなければいけない条件は何?近くにBFHがなくても、できるだけそれに近い産科施設を選ぶための見分け方は?

など、産科施設のシステムについての話は第4章まとめ|赤ちゃんに優しい病院、BFHとはにまとめてあります。

 

2017/1/29更新

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