哺乳量は赤ちゃんとお母さんの組み合わせで異なります

毎回の哺乳量はバラバラ

直母量や授乳回数を、ミルク育児の場合と比べていませんか?

ミルクの目安より直母量が少なかったり、ミルクの目安より授乳回数が多かったりしたら、母乳不足と思っていませんか?

生体のメカニズムはそんなに単純ではありません。

赤ちゃんとお母さん、それぞれのペースがあるようです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第2章 母乳育児の生理学基礎 

2.12 授乳にかかる時間と間隔

 

赤ちゃんへの授乳の頻度は様々で、一度に飲む量もさまざまです。

母子の組み合わせによって、24時間で飲む母乳のトータル量は440-1220 mlと異なります。

平均すれば、生後半年間はだいたい一日800 mlです(29)。

 

乳房が母乳を蓄えられる量も人によって異なるようです。

蓄えられる量が少ない場合は、より頻回に授乳し、母乳を乳房から除去して適切な哺乳と生産を日々確実にする必要があります(30)。

 

お母さんは、赤ちゃんが泣き始める前に、お腹がすいて哺乳の準備ができたサインに応えられるようになっていきます。

そのサインとは、落ち着きがない様子や、ルーティング(おっぱいを探す口の動き)や、手を吸うような動きのことです。

 

つまり、哺乳量は赤ちゃんとお母さんの組み合わせで違うので、ミルクの目安量や回数と比べることはできないのです。

授乳の頻度が母子の組み合わせで異なるということは、兄弟でも違って当然ということなのですね。

その子その子に十分な量を飲ませるためには、赤ちゃんが出すサインを学ぶ必要があるんですね。

 


なぜ哺乳量は母子の組み合わせによって違うの?

哺乳量が毎回の授乳によって、あるいは母子の組み合わせによって全然違う理由は、たとえばこんなことが考えられます。

 

①赤ちゃんのタイプもいろいろ

少しずつ頻繁に飲みたいタイプやまとめて飲めるタイプ、哺乳が得意なタイプや口を大きく開けたりおっぱいを自分で探したりするのが得意じゃないタイプ、など

 

②お母さんのタイプもいろいろ

オキシトシン反射の強さなど生理学的な要素、母乳を溜められる量など乳房の解剖学的な要素、など

 

③その時の赤ちゃんのお腹の空き具合もいろいろ

毎回同じ量が飲みたいわけじゃない(飲みたいと見せかけてほとんど飲まないこともある)

 

④母乳の脂肪濃度もさまざま

乳脂肪濃度は、授乳パターンによっても変化します。つまり、「同じカロリーを得るために必要な量」も毎回変わるのです。

 

母乳育児は知識とスキルが必要

「哺乳量は人によって違う」と言われても、自分の母乳が足りているのか不安になったときは、母乳の生理学の情報が役に立つかもしれません。

どんな風に授乳すればいいかは母乳育児が軌道に乗る授乳方法のやり方・悩み・疑問をどうぞ。

 2017/1/29更新

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