母乳育児が上手くいかない最大の原因とは?

「母乳推進」の産科施設で出産したにもかかわらず、母乳育児がうまくいかない人が多いのは、個人の体質のせいだと思っていませんか?

母乳育児がうまくいかない人が多いのは、どうしてでしょうか?

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第2章 母乳育児の生理学基礎 

2.10 下手な乳房への吸着の原因

 

母乳育児がうまく軌道に乗る前に哺乳瓶を使ってしまうと、乳房への吸着が下手になる可能性があります。

なぜなら、哺乳瓶の吸い方は乳房の吸い方とはメカニズムが違うからです。

 

母親の乳房が扁平・陥没乳頭のように機能的に困難な場合、または非常に小さい赤ちゃんや弱い赤ちゃんの場合も、乳房への吸着がうまくいかない原因となります。

 

しかし、もっとも重要な原因は、母親に経験がないことと、母親に付き添うヘルスワーカーのスキルが不足していることです。

 

赤ちゃんが上手に乳房に吸着し、効果的な哺乳をさせるために、産後しばらくは多くのお母さんは熟練した介助が必要となります。

ヘルスワーカーは、介助するために必要なスキルを身につける必要があります。

 

今は、授乳がうまくいかないと、「母乳が出ていないのかな」「妊娠中に乳首マッサージをちゃんとやらなかったからかな」など、お母さんの体質や努力のせいだと考えることが一般的です。

しかし、うまく母乳が飲めない本当の原因は、医療スタッフ含めてわたしたちみんなのスキルが不足しているからなんですね。

 

厚生労働省も、授乳・離乳の支援ガイドの作り方を見る限り、どちらかというと科学的根拠よりも、「実際にお母さんたちがしていること」を参考にする傾向があるようなので、私たちが正しい知識を持って実践していくことは、正しいやり方を広めるために有効な方法かもしれません。

 

母乳育児を軌道に乗せるには知識とスキルが必須!

乳首の痛み・哺乳不足・しこり・詰まり・乳腺炎などのトラブルを根本解決するためには、授乳スキルが重要です。上手におっぱいに吸着するために欠かせないスキル、ポジショニングをチェックしておきましょう。

授乳のタイミングについては【母乳育児が軌道に乗るやり方・疑問・悩み】が役に立ちます。

2017/1/29更新

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