ビタミンD不足を防ぐ手っ取り早い方法

ビタミンD予防

これまでの情報から、一般的には、ビタミンDサプリはくる病の予防効果が薄いのではないかということが推測されますが、ビタミンDはとても重要なので、不足しないようにしたい物質にはかわりありません。

※くる病関連のテーマで取り上げると混乱しそうですが、一般的には、「ビタミンDの摂取量が少ないとくる病になりやすい」と信じられていて、知りたい方は多いと思うので、ここに加えたいと思います。

 

●ビタミンDは、子どもの健康と発達に重要な物質

まず、前提として、「ビタミンDサプリでくる病を予防しよう」という発想は、「常に遺伝子発現を飽和状態にしておくことで、途上国など栄養がごく限られた状況であっても、貴重な骨の材料を逃さず生かそう」という方向性です。

しかし、そこそこの栄養があれば、「ビタミンDの経口摂取量」は、骨の健康と相関しないようなのです。

なので、くる病予防のためというよりは、(循環器系・免疫系含めて)ヒトの健康と発達のために、ビタミンDは重要だと考えています。

また、ビタミンDの研究者たちは、日光が、ビタミンDの主な供給源と考えていることが多いようです。

 

●ビタミンD補給にはどの程度の日光浴が必要なのか

そもそもビタミンDの必要量が分かっていないからか、サプリ摂取時の血中濃度が基準になることが多いようです。

なので、根拠は弱いものの、これまで得た情報では、日焼けするほどの「日光浴」は必要なさそうな印象です。

 

「ビタミンDサプリ並みの血中濃度になるため」の日光浴の相場としては、大人の場合で、

・頻度は、週に数回くらい

・露出する部位は、顔、手の甲、腕、足のいずれかの面積くらい

・時間は、数分〜数十分くらい

と、日常生活の中で浴びる程度でよさそうです。

 

家から一歩も出ずに長期間過ごすとか、曇天や真冬でも日焼け止めを耳の裏から指の先までたっぷり塗るなど、極端に日差しを避けなければ、乳幼児がビタミンD不足になるのは難しいかもしれません。

ビタミンDは、生体内の数多くのメカニズムに関わっていてとても大切な物質なので、心地よく感じる程度に、日の光を浴びながら生活したいところです。

 

※これまでの記事からも分かる通り、過剰にビタミンDを補給するほど、体内のビタミンDを減らすメカニズムが働くので、日光浴が多いほどビタミンDの血中濃度が高くなるわけではないし、その瞬間のその人の血中濃度によっても、同じ量の光を浴びたときの変動量が変わります。現時点では血中濃度に注目するだけでは、過不足を判断するのに不十分なので、あくまで目安です。

 

WHOは、日光浴が無理な場合はビタミンDサプリを推奨しています。逆に、乳幼児にビタミンDサプリを推奨しているのは、日光浴ができない場合だけ。

ちなみに、サプリと違って、母乳には、活性型ビタミンDも含まれています。

こちらは補欠ビタミンDの100分の1や1000分の1など、ケタ違いの少量で役に立つので、本当に母乳は「ビタミンDが少ない」という定義に当てはまるかも、今となっては不明です。

 

●食材からビタミンD摂取すべき?

ビタミンDは、食材からも摂ることができます。

しかし、様々な論文を見ていると、日光による恩恵が大きすぎて、食事からどれくらい摂れているかはほとんど誤差範囲なのかな、という感じなのです。

なので、長期間、日光をほとんど全く浴びることができない場合や、なんらかの理由でビタミンDを体内で合成できない場合(重い呼吸器疾患などになる可能性が高い)をのぞいて、経口摂取量は特に心配しなくていいんじゃないかな?と考えています。

 

続いての話は…

これまで、乳幼児のビタミンD摂取と骨の健康について記事にしてきました。

それでは、お母さんのビタミンD不足は、産まれてくる子どもの骨に影響するのでしょうか?

次の記事では、『妊娠中女性とビタミンDと子どもの骨』についての最新情報も、一部ご紹介したいと思います。

くる病とビタミンDのシリーズはこちらから読めます。

 

理系育児_母乳育児編

 

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